第17話
「ただいま」
帰ってきた母に気がつかないほど僕達はおしゃべりに夢中になっていた。
「あんた達、何やってんの?」
僕の部屋がより一層散らかっているのを見て母が呆れたように言う。
「あ、お帰りなさい。今、昔の写真見てたの」
「あっちゃんが昔のアルバム持って来てたんだよ。ねえ、俺のちっさい頃の写真とかってどこやったっけ?」
「まったく、取って来てあげるからちゃんと片付けなさいよ」
本棚を散らかしている僕を制し、母は自分の部屋へ歩いていった。
「それにしても、この前までは絶対に昔の写真なんか見たがらなかったのに、どういう心境の変化なのかしら」
母が押し入れを開けながら言った。
亜希子がくすりと笑う。 僕も笑う。
「すこし大人になったんじゃないですか。明信くんも」
夜ご飯は鍋だった。昔、亜希子が家に遊びに来ると、よく鍋をしたことを母が思い出したのだそうだ。母と亜希子と僕の三人でテーブルを囲んだ。
もう七月だっていうのに扇風機を回して汗をかいて、文句を言いながら食べた。 でも、楽しかった。
亜希子も僕も母もよくしゃべった。昔のこと、晶子のことも。
今はこれで良いと思う。歯医者で神経を抜くのに麻酔をかけているようなものだ。今は痛みはない。
一人になった時、麻酔が切れたとき僕は痛みに身をよじることになるだろう。でも、それも通過儀礼なのだ。
僕は久しぶりに昔のこと話して笑うことができた。まさか今日がこんな日になるなんて、朝の段階では思いもしなかったのに。
鍋の後には亜希子が買ってきたケーキも食べた。晶子が好きだったモンブランは僕が食べた。
「姉ちゃんがいたら絶対にモンブランは食べらんないからな」
自然に姉のことを考えていた。
後片付けを手伝おうとした亜希子を母は制し、遅くなるから送っていってあげなさいと僕に命じた。僕は自転車の鍵を取って、亜希子と一緒に家を出た。
「笹井亜希子があっちゃんだなんて思わなかったから驚いたよ」
「全然気づいてなかったくせに」
こもった空気の部屋から抜け出すと外は涼しかった。夜風は火照った身体に心地よい。
錆びた自転車を押しながら 亜希子と並んで歩く。
「いつの間にか、身長にも随分差がついちゃったね」
並んだ亜希子は小さかった。昔は亜希子の方が大きかったのに。
僕は中学二年で急に身長が伸びるまで、背の順で整列させられるといつも前の方だった。
「明信、ちっさかったもんね」
「あっちゃんがでかかったんだよ」
「成長早かったからね」
亜希子は笑う。昔のまんま。昔に比べれば随分女の子らしくはなったけど、笑い方はあの頃のまんまだ。
「あっちゃんは俺のこと気づいてたんだよね?なんで今までずっと黙ってたんだよ」 「うん……。ちょっとね」
「ちょっとってなんだよー」
「色々あったって言ったじゃない。明信にも言えないようなことだよ」
亜希子は笑ったが、さっき見せた昔の笑顔ではなかった。憂いを帯びた大人の笑顔。何でも話し合えた昔とは違うんだと気づき少し寂しくなる。
僕が知っているのは五年前のあっちゃん。今、目の前にいるのは確かにあっちゃんだけど、あの頃のあっちゃんではない。五年か。身長も伸びるように、やっぱり心の内も変わってしまうのだろうか。
身体は伸びる。それを人は成長という。では、心は成長しているのだろうか。
心の成長って身体の成長と違って、共通のものさしがないから、何が成長なのか、その定義もわからないんだよな。
「俺、背ばっかし伸びて、内面が全然変わってないような気がする。あっちゃんは大人っぽくなったのにな」
「そんなの、違うよ。明信だって大人っぽくなったよ」
「そうかな。てかさ、ノブでいいよ。うん、てか、ノブって呼んでよ」
ちょっと照れるけど、そう呼んで欲しいと僕は思った。
「ふふ、いいの?アキ姉だけじゃないの?」
「忘れてたのは謝るよ」
「私、結構根に持つタイプだからね。ランドセルにカエル入れられたことだってまだ恨んでるんだからね」
「ひえー、嫌なタイプだなぁ」
ずっと、この時間が続けばいいのに。亜希子も僕も、あの頃のようにふざけあって笑いあって。男とか女とかじゃなく、幼なじみとして笑いあっていたい。
子供と呼ぶには成熟しているが、大人と呼ぶにはあまりに頼りない、狭間の時期。だけど、それもすぐ終わってしまう。
すぐに僕達は大人になってしまう。良くも悪くも大人になってしまうんだ。
大人になるのって本当に成長なのかな。そんな疑問が頭に浮かんだが、僕にはまだわからない。分かる日は来るのだろうか。
「じゃあ、お言葉に甘えて、ノブと呼ばせていただきます。よろしく、ノブ」
亜希子は丁寧に頭を下げ、照れ隠しに笑った。
家を出て約十分。
三度目のメゾン中町が見えてきた。この前まで生い茂っていた雑草は綺麗さっぱり刈り取られていた。あの草木がないとそれなりにおしゃれな外見なのだと気づいた。
「送ってくれてありがとね」
入り口で振り返る亜希子。
「いえいえ、どういたしまして」
アパートの前で向き合う僕と亜希子。
何となく会話が途切れてしまい、沈黙の時間が流れる。
「じゃ、帰ろっかなぁ……」
僕がそう言い自転車に跨っても、亜希子はアパートの中に入ろうとしなかった。 僕を見送ってくれているのかと思ったが、気のせいか、俯き加減の亜希子は何か言いあぐねているような、そんな気がした。ちらちらと僕の表情を覗き見て、口を開こうかどうしようか迷っている。
アパートのぼんやりした門灯が照らす亜希子の表情は笹井亜希子の表情だった。学校で見せる暗い笹井亜希子。
その様子を見たとき、直感的に亜希子が何を言おうとしてるのか、何となく感づいてしまった。いつも鈍感な僕なのに、なんでだろう。
直感は多分当たっている。でも、僕はそれを亜希子に言わせたくなかった。僕達の関係を僕はこの状態に保ちたいのだ。
「あのね……」亜希子が意を決したように口を開いた。その瞬間だった。亜希子の後ろの自転車置き場で何かが崩れるような音がした。
亜希子は気づかなかったようだが、僕が亜希子の言葉を遮るのには良いタイミングだった。
「そういえばさ、あっちゃんにお姉ちゃんとかっていなかったよね?」
「え?なんで?」
亜希子は一瞬、言葉を遮られた事に軽い失望感を漂わせたが、僕の視線の先を辿りその人物に気づくと納得したように苦笑した。
「ああ、あれのこと?」
亜希子に『あれ』呼ばわりされた人物は自転車置き場にいた。暗がりだったが見間違えはなかった。日に焼けた茶髪のショートカットの女、亜希子の家にいたあの彼女だった。
彼女はドミノのように折り重なって倒れた自転車の列から、自分の自転車を引き抜こうとしていた。自分の自転車が隣の自転車と絡み合ってなかなか取り出せないのか、癇癪を起こしている様子で、その自転車をゲシゲシと蹴っている。
「そう、あれ」
僕にまで『あれ』呼ばわりされた彼女は僕達の視線に気がついたのか振り返った。
「何やってんの」と亜希子が尋ねる。
「あれー?亜希子?」
彼女はどこぞの女王様のように片足を自転車に乗せたまま不思議そうにこちらを見た。
「あっ、もしかして……。コレは決定的な瞬間を目撃しちゃった感じなのかな。お母さん驚くぞー」
ようやく自転車を引き抜いた彼女は門の前に立つ僕達に向かってきた。彼女は二人で歩いてきた僕達にあらぬ予想を立てているようでニヤニヤ笑っている。
亜希子は照れているのか怒っているのか、「馬鹿」とあしらった。
「それより、どこ行くの?」
話を逸らす亜希子と近づいてくる彼女の顔を交互に見る。確かに二人は姉妹と言われればそうだと思うが、全然違うと言われればまあそうなんだろうとも思える顔だ。 似てない兄弟も多々いるのだから、似てる他人も多いんだろう。
「今日は帰る。母さんが帰って来いってうるさいからさ」
「お父さんはいいの?」
「今日、出張だってさ。いたら帰んないよ」
「じゃあね、山井くん」
彼女は僕に手を振ってペダルを漕ぎ始めた。
僕の名前、覚えていたんだ。ちょっとびっくりしながらも会釈をして見送る。
「お姉ちゃんなのかと思ってた」
「誰の?私の?」
ふふふと笑って、全然似てないじゃんと亜希子が言った。
「だってあっちゃん家にいたんだよ?普通そう思うじゃんか」
笑われたのが悔しくて言い返す。
「ナオミさんっていうんだけど、友達だよ。年は上だけど、どっちかって言うと出来の悪い妹みたいだよね。まあいつも家にいるし確かに姉妹みたいなもんなのかな」
まだ亜希子は笑っている。
「姉妹がいて、苗字も違うんだから私に気がつかないのも仕方ないか」
「そうだよ。学年も一緒だし。それにだれもいない部屋にあの人だけいるんだもん。姉ちゃんだと思うだろ」
「あの日は父親の葬式だったんだ。私は通夜しか行かなかったけど、母さんは葬式にも行ってたのよ。ナオミさんは、留守番みたいなとこ」
本人がそう言うのだからそうなのだろう。僕は「ふうん」と曖昧な返事をした。 亜希子が生まれてすぐ亜希子の両親は離婚したらしい。母親に聞いた。どういう経緯があったのか、詳しいことは知らなかったが、自分にも父親がいないから、それについて疑問を持つことはなかったし、聞こうと思ったこともない。
「まあ、私は父親なんて元々いないと思ってるから、なんてことはなかったんだけど……」
そうだ、僕も物心ついた時から父親という概念が存在しなかったから、父親がいないという亜希子の家庭環境に疑問を抱かなかったのだ。僕の父親は亜希子の家庭とは違い、離婚ではなく死別ではあるのだが、いないことに変わりはない。
姉の晶子は微かに父親のことを覚えていたようで、ヒゲが痛かったという大して役に立たない父親の思い出をたびたび僕に語った。
だから、僕は父親イコールヒゲというよくわからない父親像が未だにある。父親になったらヒゲを生やさなきゃいけないと本気で思っていた頃もあったほどだ。
「……母さんは色々考える所もあったんじゃない、別れたとはいえ、結婚までした人が死んだんだから」
「母さん?そうだ久恵ちゃん!懐かしいなぁ、久恵ちゃん」
久恵ちゃんというのは亜希子の母親のことだ。久恵ちゃんの顔はすぐに思い出すことができた。
しっかりした顔立ち、亜希子とおんなじ様に大きな瞳で、うちの母親とは正反対の美人。
保険の営業マンだったか、いつも身なりはきちんとしていて、派手さはないのだけど、授業参観の母親の列でも一番綺麗だったのを覚えている。若くして亜希子を生んだ久恵ちゃんは当然僕の母親よりもずっと若くて、母も妹のように久恵ちゃん久恵ちゃんと呼んでいた。そのためか、僕ら姉弟も気がついたら久恵ちゃんのことを久恵ちゃんと呼んでいた。
「まあ、それなりにね。今日も仕事だからいないけどさ」
「そっか。今度はあっちゃんちお邪魔させてよ。久しぶりに久恵ちゃんにも会いたいし」
うーん、と亜希子は浮かない表情。親の顔を見られるのって結構恥ずかしいものなんだよな。僕は幼なじみとはいえ長年疎遠だったし、ちょっと気恥ずかしいのだろう。
「まあ、伝えとくよ」
苦笑いの亜希子。今、亜希子はあっちゃんの顔になっている。聞くなら今しかないと僕は意を決した。
「なあ、さっきさ、学校では話しかけないでって言おうとしたでしょ」
亜希子が固まる。
「そんなことないよ」と一度は否定しかけた亜希子だったが、目を逸らさない僕に気圧されたのか、諦めたように微笑んだ。
「ノブはなんでもわかっちゃうんだね」
「ううん。なんとなくそう思っただけなんだ。あっちゃんの存在にも気づかなかったじゃん。基本的には鈍感だよ、俺は」
しばらくの沈黙の後、亜希子はちいさく「ごめん」と呟いた。
「中学の頃、一度も話さなかったっていったじゃん。でも、実は一度だけノブに話しかけられたことあるんだよ」
「え、マジ?」
「うん。いつ頃だったかは覚えてないけど、昼休みだった。ノブはドッヂボールをしていた。そのボールが私の所に転がってきたんだ。ノブは私にボールを取ってくれるように頼んだよ」
記憶を辿るが何も思い出せない。ドッヂボールが流行ったことは覚えているが、一年に何回かブームは来るので、よく覚えていない。
「ごめん、覚えてないや」
「いいんだって。でも、その時ね。私は気づかれないなら別にいいやって思ったんだ」
「なんでさ。言ってくれれば良かったじゃん」
寂しそうな亜希子。僕は努めて明るく言った。
「ノブが怖かった」
「怖かった、俺が?」
意外な言葉だった。
「うん。まっ黒に日焼けしてる顔も、シャツから伸びる筋肉のついた腕も」
そうか、亜希子が知ってる頃の僕はチビのガキだった。中学に入って身長も伸びたし野球部でしごかれて、男っぽくなったし、大人っぽくもなった。でも、かっこよくなったって言われるならわかるけど、怖いってのはあんまりじゃないか。
「そんなに人相悪かった?」
自嘲気味に訪ねる。
「ふふ、今思えばそうでもないけどね」
「あっちゃんも変わっちゃったよね。昔は明るくって人気者だったじゃん」
そういえば。さっき家でアルバムを見ているときに思ったことがあった。当たり前の話で五年前の亜希子は今なんかより子どもっぽいのだが、ただ一つ昔のほうが今より勝っていることがある。
ファッションセンスである。今時の女子小学生のおしゃれ度と比べればそれは敵わないが、当時の女の子の中でも亜希子はマセている方だったはずだ。それが今は飾りっ気のない服装。遠めに見たら年齢不詳と言っても過言じゃない。どうしたんだあっちゃん。
そうは思ってもそんなこと亜希子には言えるはずもない。あっちゃん昔に比べてダサくなったねなんて口が裂けても言えない。
だけど、もったいないよな。ちゃんとすれば可愛いのに。
「色々あったんだ」
亜希子は僕が心で投げかけた言葉に対する言い訳みたいに言った。そして、僕が聞きたくなかった言葉を続けた。
「だからごめん、学校では、今まで通りにしていて。私には話しかけないで」
素直に頷けなかった。
「学校以外なら話しかけてもいいの?」
「うん、私も本当は話したい。ノブと。でもあんまり学校の近くは……」
「近くが嫌なの?」
「だって、ノブと話しているのを他の人に見られたくない」
「え、なんかショックだけど」
「違う違う。ノブに迷惑かかるから……」
「そんなことないよ」
「私、柳川系……なんでしょ?」
知っていたんだ。皆からそう言われている事を。
「そんなの関係ないよ」
強く否定する。
「学校でなんか嫌なことあった? 嫌なら答えなくていいけど、もしかして、その……いじめとか」
恐る恐るたずねる。
「ううん。いじめられてなんかいないよ。誰とも話さないし。ただ、学校では友達はいらないの。友達だけじゃない。出来れば誰とも話したくないんだ。友達の多いノブと話してたら他の人にも話しかけられてしまうでしょ」
「そうなんだ。なんでなのか、聞きたいけど、言えないんだよね」
「……うん」小さく頷く。
「高校以外には友達いるの? あ、これも嫌だったら答えなくていいけど」
なんか質問攻めにしているみたいで申し訳ないけど、亜希子は自分の事を自発的には話してくれない。
「心配してくれてんだよね。ごめんね。でも、大丈夫。メル友もいるし」
メル友かよ。とは言わなかったけど、メールで近況を報告しあうだけの友人関係しかないのだとしたら寂しいと思う。
「別にアレだよ。電話もしたりあったりもするよ。きっかけがメールってだけで」
手をばたばた振り、いいわけのようなことを亜希子は言った。何にしても友達がいるのなら良かった。僕は本当にそう思った。
なぜ学校では友達はいらないのか、その点は理解できなかったが。
そうだ。僕は一つの案を思いついた。
「俺さ。電車で通学するようにするからさ。時々でいいから一緒に行かない?」 「え?」と聞き返し少し考えた。
「悪いよ。電車代だってかかるし……」
「バイトやってるからそんな苦じゃないし。あっちゃんが嫌じゃなかったら一緒に行きたいと俺は思う」
亜希子は少し考えた。もしかしたら考えたふりをしただけなのかもしれない。すぐに断るのも悪いと思ったのかも。
「嫌じゃない。ありがとう。でも……」
亜希子が否定する前に畳み掛ける。
「分かってる。駅からは別々に歩こう。いや、電車も別の車両に乗ろう。そしたら学校の連中にはなんとも思われないしさ。家から駅までだけ。ね?」
「……うん。それだったら、大丈夫かな」
気圧されたのか、亜希子はちょっと考えていたが、了承してくれた。よかった。断られなくて。あっちゃんはいいけど笹井亜希子の表情はちょっとまだ怖い。いまだに同一人物に見えない時がある。
「よかった。断られなくて。じゃ早速だけど明日一緒に行こうよ」
「あ、明日?」
亜希子は戸惑いを見せた。
「そ。駄目?」
「駄目じゃないけど……」
「じゃあ明日。七時五十分の電車でいい?」
「え、それじゃ間に合わないじゃない」
呆れたように笑う亜希子が首を振る。
「えー。じゃ四十五分?」
「三十八分」
それ、いつもの起床時間より早いんですけど。
「早すぎない?」
「早すぎない。ゆっくり歩きたいの。いやなら明日はやめましょ」
「うぐ、じゃあそれで」
しぶしぶ了解する。
「待ち合わせは?」
「あっちゃんちいくよ! 時間的にもそんなに変わるわけでもないし」
「起きれるの?」
失敬な。全然信用していない眼差しだ。
「大丈夫だって!まっかせなさい」
胸を叩き大きく頷いた。
で、次の日。僕はきっちり寝坊した。
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