エッセイ「じぃちゃんの孫」
@19643812
第1話
断乳はじぃ~ちゃんんも切ない!
エッセイ「じぃちゃんの孫」
清水太郎
「はると君、お昼寝の時に、涙を浮かべながら、ママ!ママ!と言ってましたよ」持ち物を園のバッグへ入れている時に、保育士さんから言われました。今まで、はると君がお昼寝の時に、泣いているような事は無かったのです。
じぃ~ちゃんを見つけると、跳んできて、脚に絡みつくのです。頭を撫でながら、持ち帰る物をバッグに入れます。小さな園児たちが、近くに来てじぃ~ちんを見上げています。鼻の垂れてる子、オモチャを口に入れてる子、不思議そうに口を開けている子達の頭へ手を置いてあげます。「良かったね!」と保育士さんが言います。
「ごめんね!じぃ~ちゃんが、出来なくて?」と言いながら、靴を履かせて抱き上げ、ママの処へ行きます。「じぃ~ちゃんの運転席の処でいいのかい?」と聞きます。「ママがいい」と言わないので、チャイルドシートに座られます。私の首から吊るしている、シルバーパスをいじりながら「これなぁに」と聞きます。朝出かける時に、耐えているような表情でしたが、少し安心しました。
娘に、保育士さんの言ったことを伝えると「今断乳しているからですと言ったわ」娘も辛いのです。パパも同じ思いでいるのでしょう、じぃ~ちゃんも何もしてアゲラレナイのが、尚辛いです。モデルの海老ちゃんが、「2歳になったので、断乳を始めます」とブログに投稿している記事を見ました。私が孫の断乳で、こんなに辛くなるとは思いませんでした。世の男たちは女性の「オッパイ」に憧れるものなのです。じぃ~ちんだって、はると君が、ママのオッパイを飲まなくなれば?勝てるのと何時も思っていました。
家に着くと、直ぐにバスで西八王子へ出かける予定なのです。ミッキーマウスの腰バッグをして、時計を気にしながら近くのバス停へ行きます。ばぁ~ばは、ゆうと君と一緒にコンビニへ向かって歩いていました。「ママは歩き過ぎるとお腹が痛くなるからね!」と言いながら、はると君とユックリ歩いて同じコンビニへと歩いています。じぃ~ちゃんは追い越して時刻表を見ました、バスは行った後で城山手から乗るようでした。「じぃ~じも来たの?」とゆうと君が、嬉しそうに笑って言いました。引き返して、はると君にタッチして擦れ違います。
携帯が使えないので、ドコモショップへ行かないといけないからなのです。早く帰って、はると君の相手をしてあげたいと、城山手のバス停でブロックに腰かけてバスを待ちます。ドコモショップは時間がかかりました、ドコモの女の子に孫のことを話しながら終えてバスに乗ります。はると君はじぃ~ちんを何時も癒してくれるのです、一番大切な孫です。
「ゆうと君、はると君、じぃ~じ帰ったよ」と言います。ママが「ゆうと君へ、先に声をかけてからにしてね」とばぁ~ばに言っていたのす。はると君が、じぃ~ちゃんの処へ駆け寄ってきました。「クレーン少し見せて!」「今日は一杯見ていいよ」と2階へiPadmini4を取に上がります。はると君はじぃ~じの膝で画面を見詰めています、頭や手を摩ります。孫の体温が心を溶かします。
エッセイ「じぃちゃんの孫」 @19643812
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