「打開」逆転の為の作戦を披露する

「冒頭」「序盤」「本題」「承認」「葛藤」「転換」『打開』「山場」「終幕」


 現状、ストーリーは物語の核心に触れたあと急転直下、という印象を読者は抱いているはずです。主人公は嫌でも行動に移らねばならない状態にあります。


 ここで言う「打開」とは「打開策」の事です。


 読者に説明しないままで勝手に作戦決行なんぞという事になると、読者は何が起きているのか解からなくなります。ここまでくると、それほど展開スピードが上がっているはずなのです。


 ちょっと息を整える意味も兼ねて、転換で起きたピンチに対してどういう作戦立案で行くのかを読者に示す、それがこのパートになります。逆転のプランを披露することで、読者は「本当に巧くいくのか?」という不安に駆られることにもなります。

 なぜなら、この作戦立案、作者が提示したのではなく、登場人物が勝手に思い描いているだけなので、作者がどう考えているかは不明だからです。


 主人公はこう思っているけど、運命を握る作者はさらなるどんでん返しを企んでいるかも知れませんから。そこはあえて語らないわけです。


 この結果、つまり作戦を実行している様子を描くのが次の「山場」となります。

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