⑤:3話の解説

・夕立の喪失、時雨の記憶の断片

 夕立の存在が消えたことを確認した提督は、

 彼女がすでに死んでいることを時雨に伝えました。


 時雨の記憶が消えていたのにもかかわらず惨劇の記憶が残っていたのは、

 夕立ナノマシンの阻害が消えたから、

 そして消える直前に最後の記憶がもれてしまったのでしょう。


 彼女は今までの矛盾した記憶に戸惑い、

 提督はそれを治めるために彼女を抱きしめます。

 そして提督は自分の決意を改めて時雨に伝えました。


 惨劇を乗り越えるため、二人の長い旅路が始まる・・かに思えました。



・夕立ナノマシンの再起動

 提督編でも語られていた通り、ナノマシンはお茶の中に仕込まれていました。

 そして少量づつ入れているため微細な効果を出せていたものの、

 定着に時間がかかり3話まで起動できていませんでした。


 3話でついに提督の脳へと定着したナノマシンは、

 ナノマシンを摘出する前の時雨と同じ現象を引き起こします。


 それは亡骸となった夕立の姿で具現する亡霊。

 その記憶は死んだ直後の記憶を持った夕立でした。


 死んだと思っていた自分が鎮守府にいて、愛する提督が目の前に。

 しかしその提督は号泣する時雨を抱きしめている。


 彼女は二人をたしなめるように言葉をかけますが、

 その言葉は夕立から発せられたものではありません。

 それは提督から発せられていました。

 以前の時雨が起こした、夕立の言葉を発してしまう現象を引き起こしたのです。

 突然夕立の口調で語りだした提督に、時雨は困惑します。


 戸惑う二人に、

 夕立は「きっと二人は自分が死んだと誤解している」と認識しました。

 そして提督へ抱きつき、帰還報告をします。


「ただいま・・提督さん」




           

           以上、ガバガバな点もありますが、亡霊編の解説でした。



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黒い雨「亡霊編」解説 @yosinobuonpu

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