第45詩 寄り添う

寒いから…それは解ってる。

僕の服に潜り込む。


ただ寒いから暖かい場所で眠りたいだけ。

解っている。


だけども、そんなことが嬉しい。


自分の胸の中に、ぬくもりがある。

それだけで嬉しい。


このまま、ずっと…。

この時間が永遠に続けばいい。


今の僕には、そんな些細な願いすら、烏滸がましい。


願うことも…叶うこともない。


知っているから…でも今は、幸せを感じさせてください。


キミが目を覚ますまでの、わずかな時間だけ。

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