エッセイ「たろうさんのたびシューズ」

@19643812

第1話

爆買い、年金生活の贅沢かなぁ?


エッセイ「たろうさんのたびシューズ」

                       清水太郎

「メガネクリーナーがないかなぁ~」と、直ぐそばの100円ショップへ出かけました。店頭の棚を見ながら、入りかけます。白い靴が置いてありました、「えっ、もしかしてあの靴が?」手を伸ばして、28cmのサイズを探しました。あります、あります、10足以上もです。取り敢えず、5足を籠に入れて、店内へ、メガネクリーナーはありませんでした。それが3日前のことなのです、洋子さんが「レモンショップに行くわよ」と言います。あの靴を、もっと買いたくていたのです。「まだ、あったら買ってきて」と頼みました、「3足、買って来たわよ」、都合8足ゲットです。すでに、2足は降して、スタンバイしています。

100円ショップが、開店してから1年目になるのかなぁ~。私も娘の家に住んで、一年が経ちました。その時に買った、白(2足)と紺のシューズは、履き古して、最後の白いシューズがヨレヨレで、汚れています。履くとユルユルで、脱げそうなのでした。

靴を買ってきてと、頼んだ時に「明日がないと、言ってる老人がそんなに買ってどうするの」と洋子さんがあきれて言いました。「まだ、あったわよ」の言葉を聞きと、財布をもって、もう2足買うんだと、炎天下を急ぎました。

「何故ってですか」?靴を写真に撮りブログを書こうと、玄関先の床に靴を置いて良く見たのです。こんなに安いのは、どうせ、中国製の靴だろうと思っていました。タグが付いてます、「たびシューズ」の裏面に名古屋のメーカーさんの名前が書いてありました。思わず「これ、国産だよ」と洋子さんに言いました。都合10足の爆買いです、お店のレジの女の子に「この靴、国産なんですよ」と言ってしまいました。前の家のご主人が外にいたので、靴を見せながら「25cmのサイズならありましたよ」です。

老人ですから、もう靴に拘りません。革靴を履くこともないのです、出かけるにもジーンズを愛用して出かけます。(最後の10足目に足を入れるまで、生かされるのでしょうかねぇ~)子供の頃から足が大きくて、履ける靴がなくて苦労していました。ですから、安い大きな靴があると、買い込んでしまうのです。履かずに終わり、ダメになった靴もあります。

今日は、消費税を入れて、都合1,160円の年金生活者の贅沢でした。

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