天国蝶の出現 幸運の予兆 




           天国蝶の出現 幸運の予兆 




老人 「マックスよ 


これで10進数の小数点以下を含む実数値を2進数表示であらわすのは完璧じゃ


ふぉふぉふぉ」


マックス 「終わったようだな・・・」


朝日いっっぱいに照らされる野原。


眩しい光に包まれる二人。


爽やかな風が吹きぬける。


しゃらん・・・


しゃらん・・・


マックス 

「??」


老人

「??」


2進数の少女

「。。。。。。。」


しゃらん・・・


しゃらん・・・


マックス

「なんだ・・・」


あたりに気を配るマックス。


しゃらん・・・しゃらん・・・


しゃらん・・・


老人 「な、なんじゃ この音は・・・」


マックス 「???」


次第に大きくなる鐘のような音。


しゃらん・・・しゃらん・・・


しゃらん・・・


しゃらん・・・しゃらん・・・


しゃらん・・・


マックス 「な、なんだ、なんだ???」


あたりの空間中に広がっていく、響いていく鐘の音。


しゃらん・・・しゃらん・・・しゃらん・・・


    しゃらん・・・しゃらん・・・しゃらん・・・ 


  しゃらん・・・


しゃらん・・・   しゃらん・・・しゃらん・・・


しゃらん・・・     しゃらん・・・しゃらん・・・


しゃらん・・・  しゃらん・・・しゃらん・・・


しゃらん・・・しゃらん・・・しゃらん・・・

しゃらん・・・

しゃらん・・・しゃらん・・・

しゃらん・・・しゃらん・・・しゃらん・・・

しゃらん・・・しゃらん・・・しゃらん・・・

しゃらん・・・しゃらん・・・

しゃらん・・・

しゃらん・・・しゃらん・・・しゃらん・・・


しゃらん・・・

しゃらん・・・しゃらん・・・しゃらん・・・

しゃらん・・・

しゃらん・・・

しゃらん・・・しゃらん・・・

しゃらん・・・

しゃらん・・・しゃらん・・・しゃらん・・・

しゃらん・・・しゃらん・・・しゃらん・・・

しゃらん・・・

しゃらん・・・しゃらん・・・しゃらん・・・

しゃらん・・・しゃらん・・・

しゃらん・・・しゃらん・・・しゃらん・・・

しゃらん・・・しゃらん・・・


マックス 「・・・」

老人   「・・・」


2進数の少女

「。。。。。。」


あたりの空間が美しく調和された鐘の旋律音に満たされる。


マックス 「ああっ」

老人 「おおぅ」


2進数の少女

「。。。。。。くす」


あたりが穏やかな光の色彩に染まったとおもった次の瞬間・・・


眼前の野原には無数の金色の蝶が飛び交っていた。


マックス 「あ・・・」

老人 「なんという・・・」


思わずその光景に手を伸ばしてしまうマックス。


無数の金色の蝶はひらひらと踊るように


まるで二人を祝福しているかのように


空間を漂っていた。


マックス (なんて・・・美しい光景なんだ・・・)


朝日に輝く野原を光に包まれながら舞う無数の蝶たちをみて


心の中で思う。


「うう・・・」


マックス 「?」


見ると隣で老人がむせび泣いていた。


「ううう・・・」


マックス 「どうされたかな。 御老人・・・」


老人 「ううっ・・・これはな・・・


この蝶は伝説の天国蝶じゃ。」


マックス 「天国蝶・・・?」


蝶たちの美しさに見とれながらマックスが聞き返す。


老人 「このっ この蝶が現れたということは


この『東方風シューティングをつくるという企画』が成功


するということを意味しているのじゃ。」


マックス 「な、そんなことを表しているのか・・・」


美しく舞う蝶たちを前に立ち尽くすマックス。


老人 

「マックスや・・・お主 今までようひとりでやったのう・・・


ようひとりでやってきたのう・・・これで、たくさんの人々が


シューティングゲームをつくれるようになるぞい。」


涙を流し続ける老人


マックス 「ふっ 俺が他の人々の役に立つときがきたか・・


はははははっ 


でもな、 御老人 別に俺は苦労しているわけではない。


俺は楽しくやってきただけさあ。ははははは__(^^)


それに俺はいままでたった一人でここまできたわけ


ではなかったしなあっと。


それにな 御老人。もっと喜ぶべきことに


さらに 内容がおもしろくなるのは




            🌞こ・れ・か・ら!!🌞



                           だろう。」


老人 「おお そうじゃ そうじゃ


そうじゃった。


つい・・・


何分 年寄りゆえ涙腺がもろくてのう、ふぉ ふぉ ふぉ」




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