☆新緑の聖ルイーザ学園



             ☆新緑の聖ルイーザ学園☆


 


おだやかな午後の昼下がり 


聖ルイーザ学園内は


ゆったりとした空気が流れている。


いつもの三人は


みずみずしい緑の芝生の上に敷物をしいてくつろいでいた。。


お弁当をつつんでいたハンカチを広げ、ひざの上にのせる。


聡子 「今日もいい天気~ね。清美ちゃん」


さわやかな風が三人を穏やかにふきぬけていく。


清美 「三人で過ごす時間・・・最高ね。・・・」


ゆっくりと流れていく雲 暖かな陽射しがあたりを包み込む。


聖美 「このスクールにきてから何日たったかしら?」


清美 「ほんと、あっというまね。聖美。」


遠くの空を見つめる清美。


聡子 「ほんと、あれ、いつのころだった。


ほら、聖美と清美がはじめてあったのは?」


聖美 「ああ、あれは 確か スクールの体育祭の時・・・


清美ったら かっこいいんだもん。


みとれていたら、あなた 私の方につっと走ってきて


(清美 「お友達になりましょうって」)


私もひと目みてお友達になれると思ったの。」


清美 「それから すぐに仲良くなって


あっというまに時季がすぎていったわ。たのしかったな。」


夢見る少女は回想する。


聖美 「そんな時 あなたにあったのよ。聡子。


あなた、最初なにやってんだろうっておもったわ。


ひとりでパソコンの前でうれしそうにキーボード


打ってたんだもん。」


清美 「そうよ。


ずっと笑ってるからふたりで観察してたのよ。」


聡子 「あ、あれ そんなんだったの 私?」


照れる聡子。


清美 「あなたったら 私たちがみていても


全然気づかないし。」


聖美 「それで あんまり楽しそうだったから


こちらから声をかけてみたの。」


聡子 「そ、そうだったの・・」


清美 「で、今は私たちもパソコンにはまりこんじゃって


クラブまでたちあげちゃった・・・てへ・・・ってわけね。」


聖美と聡子と清美にさわやかな風がふきぬける


聖美 「ああ。いい風だ・・・」


清美 「あ、そうだ 聡子ちゃん。」


カールトン先生の課題 もう 解いた?」


聡子 「うん いいところまできたかな~って。


もう、聖美と清美にもみせてあげようっておもって。


うふ。楽しみにしてたのよ。」


聖美 「本当? 私たちもみる、みる。」


清美 「よーし コンピュータルームに行こうっ」


3人は芝生からたちあがると


うきうきとコンピュータルームへと向かっていった。












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