その英雄、買収させて頂きます。……この姫様まじやべぇ。

 世にチート(異能)は多けれど、これほど妙な能力も珍しいのではなかろうか? そう思えるほどヒロイン:チーノの能力は異質である。
 どんな相手だろうがマネーパワーで黙らせるなんて……世の中、金……金なんじゃよ。なんて世知辛い……。

 とまぁ、そんなチーノ姫の能力ですが金、金した暗く嫌らしい物語になっていないのが素晴らしいですね。
 この辺、作者様の勢いのある軽い文体や魅力的なキャラクターのなせる技かと思います。

 そしてこの物語を輝かせるのは、その独特な比喩表現でしょう。

 というか、この比喩がまじやべぇ~んですよ……。

 ファンタジー世界なら確かにそんな表現があってもおかしくないと、思わず笑ってしまう比喩の連続です。これだけでも本作は一読の価値があると思います。

 本当、よくこれだけ絶妙な表現ができると毎回感心します。ビックリポンです。

 今後どんな比喩が飛び出してくるのかも、物語の進行とともに楽しみたいポイントですね。

 あとはストーリーテンポも早く、物語がサクサク進行していくのも高得点です。スラスラと一気に読めてしまいました。本当、面白かったです。

 続きが非常に気になる作品なので今後も楽しみにしております。


 最後にチーノ姫の言葉をお借りして「この物語まじやべぇっ!!」

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