とある女子高生の備忘録

第8話 ～中間考査爆死～

　考査の日。それは俺が爆死する日。

　俺こと前山佳樹は頭を抱えていた。

　第一回考査1日目の1時間目の科目は数学。今回のテスト範囲は数学Aの確率。まず確率の和の法則と積の法則の見分けがつかない。さらに順列とか組み合わせとか、挙句の果てに条件つき確率の問題とか、ガチで意味が分からない。テスト前に上村とか岩永とか亮とかが必死になって教えてくれたけど、分かった気がしないんだ。

　今解いているのは大問６。ちなみにこの時点で60分のテスト時間のうち40分が経過している。大問は全部で１２。すでに絶望的だ。等式x＋y＋z＝９を満たす負でない整数x、y、zの組の個数、ってなんじゃこりゃ何でこんなこと考える必要があるんだよ入試でしか使わないだろそもそもセンター試験と二次試験の意義ってなんださらに試験の意味が分からないし勉強の意味も分からないそもそもこんな問題解けねえ。

キーン、コーン、カーン、コーン・・・

あ゛・・・＼(^o^)／ｵﾜﾀ

　周りが急に騒がしくなる。

「まじでナニコレ鬼畜でしょ！」

「あーあと1問だった全然時間足りなかった」

「これは平均点低そうだよね？」

「平均50点いくかなあ」

「そもそも私半分解けなかった・・・」

「ほら～席ついて～テスト回収するから後ろから持ってきて～」

今年新任だという先生の間抜けた声がするが、誰一人として従おうとはしなかった。

・・・さて。30点超えたら泣いて喜ぼう。今日の夜はゲームかな。

　そして、夜。

　家に帰るなりゲーム云々の前にベッドにダイブしてしまった俺は、不思議な夢を見た。

　その夢の中では俺はなぜか魔法使い？みたいなやつで、なぜか妹が複数いて、とりあえず意味が分からないことになっていた。ちなみに俺に妹はいない。

　朝、目覚めてから、俺は自分がロリコンだと人生で初めて自覚した。

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5月8日(Thu)

あーもうまじでテストやばい！どうしよどうしよどうしよどうしよ

数学と社会爆死したし現代文とか知らないし明日は苦手な古典があるし・・・

最近勉強してなかったなあ。反省。