適切な改行についての考察
相当久しぶりな更新だなあ、と自分でも驚いている。
主な理由としては普通にリアルが忙しかったのと、コンテスト作品を書いていて、それ以外に回す時間がなかったわけなのだが、ただのいいわけなので、特に気にしてくれないでいい。
さて、今回の議題はかなり創作論っぽい話だ。
『弱小作家の創作論』などというタイトルをつけておきながら今回はなんて書いているのはおかしいことは承知しているのだが、そういうスタイルなのはここまで読んでくださった読者は知っていることだろう。
『書くべきでないジャンル』シリーズの後は特に創作論らしきことも書いていないので、良いとしておく。
ここから本題に入っていくわけなのだが、今回は完全に考察である。答えはないので、アドバイスなど意見があれば細心の近況ノートにしてくれれば幸いだ。
改行。この作品でもことあるごとにしているわけなのだが、どのぐらいの頻度でした方が良いのか、というのは弱小作家なら一度は考えたことがあるのではないかと思う。
私が現在書いている作品では、三つぐらいの方法を利用している。一つずつ紹介していこうと思う。
私は始めのころは、特に開業について気にしていなかったのだが、WEB小説というのはある程度改行しないと読みにくい。
では、一つ目だ。
*~*~*
「案外、常盤も異世界になれるのが早いんだな」
カナタは感心したように言う。
今は、リリアに街を案内してもらっている途中だ。
「慣れてるわけないでしょ。そもそもカナタ頭おかしいんじゃないの? なんでこんなに日本と変わっているところに慣れちゃってるの?」
「まあ、言いたいことは分かるがアニメとかでよく見てるだろ。こんな情景は見慣れてるんじゃないのか? 常盤はそういう人種だろ?」
「あのねえ……」
常盤は大きくため息をついた。
「どうした?」
「二次元と現実は別物なの! なんで区別がついてないの。アニメで主人公が苦労してるのを見るのは楽しいかもしれないけど、実際苦労したくなんてないでしょ?」
*~*~*
内容は全く気にしないでくれていい。『異世界転生者と天の声』という拙作の改行方法である。
そう。まったく改行してないのだ。場面替えの時だけ『***』を入れて改行しているが、他は改行していない。
では次。
*~*~*
「高いね……」
「ジェットコースターだぞ? 低いわけないだろ」
私がジェットコースターを見て感想を言うと、英加沙君が冷静に突っ込みをしてきた。階段をのぼりながらなので、声が少し聞こえにくい。
だから、声を張って言った。
「いや、分かってるけどさ。タワーとか見て、改めて高いって思うのと同じような感情だよ」
「良く分からんな。そもそもタワーを見に行く機会がないからな」
英加沙君は首を振りながらそう言う。相変わらず軽くいう事ではないと思うが、英加沙君にとってはそれが日常だったのだろう。
友人など一人もいなくなって、それでも必死に生きてきたのだ。
そんなことを私が勝手に考えるのは傲慢だろうか。彼には彼の事情がある。口を挟むべきではないかもしれない。
なら、安全策でも取らせてもらおう。
*~*~*
また内容は気にしないでくれていい。
むしろ気にされると困る。そんなたいそうな文章は書いていないからだ。
これは拙作『愛と勇気しか~』の改行方法である。
地の文と会話文の間に毎回改行が入っている。これはある程度空白を作るためにかなり便利な方法だと思う。だから、私の新しい作品では基本的にこの方法が使われている。
*~*~*
神
「まあ、仕方ないな。そういえば、ゼウス、これが今回のゲームが要求する造形だ」
神は『ゴッドストライク』の『ゼウス』というキャラクターの設定を渡す。
ゼウス
「カッコよくできてるんでしようね?って、これ二頭身じゃないですか!」
神
「そうだな、今回は二頭身らしい」
ゼウス
「整形するのだって大変なのに今度は身長まで変えろっていうんですか!?」
神
「まあ、確かに毎回ゲームの要求する容姿になるために整形するのは大変だろうな。全部一緒にすればいいのに。だが、今回は二頭身で済んでよかった、と思うべきだと思うぞ」
*~*~*
おそらく予想できたと思うが、今回は文章の区切りごとに毎回改行している。
この三つがおよそ大きく分けられる改行方法だと思う。
この作品は適当に改行しているわけだが、私的には一番のおすすめは二番目の改行方法である。
普通に読みやすいし、毎回改行はやりすぎで場面替えの時、分かりにくい気がする。
今回はこんなところだろうか。
批評依頼をしてくださっている皆様には申し訳ない。自分の作品にかける時間が多くて、いまだにあまり読み進められていない。
また、書き手交流企画もあまり進められていないので、そろそろやりたいと思っている。
改行方法は人によってそれぞれなので、皆様のオリジナルを見つけるのもいいだろう。今回の話で、開業に少しでもこだわってもらえれば幸いだ。
読みやすい小説を皆様も目指そう。
では、また。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます