第3話女神(?)不在
「転生って…あれだよね?生まれ変わるって言う…」
「うんそう。けど多分君達が思ってるような転生じゃない。」
「どういうこと?転生は違うものに生まれ変わるってことでしょ?」
「それはあってる。じゃあ記憶は?それと違うものって人間?それとも魔物?」
「えっ…。転生は生き返るわけじゃないから記憶はないでしょ?それに転生は違うものなんだから必ず人間とは限らないハズよ?」
「ほら?もう違うだろ?俺の知ってる転生と君が知ってる転生。」
「えっ…?」
「俺の転生は記憶を引き継ぎ肉体もそのままだから必ず人間になるし他の生物になるのも有り得ない」
「…ま、まさかそれって転生じゃなくて『禁術』…?」
「違うよ。多分この世界の転生は根本的に違ってる。俺は違う世界で一度死にこの世界に転生した。これが俺の『転生』。」
「…そんなのがあるんだ。」
「あったと言った方が正しいかな。多分この世界の転生は僕が最後だ。」
「どういうこと?」
「転生をするための場所が消えた。いや移動したのかな。」
「転生をするには女神に会い昇天するか転生するか聞かれるんだ。昇天と答えるとその場で一気に滅却…平たくいえば成仏させてくれる」
「滅却…」
「だけど俺がその場所に行ったとき女神はおろか何もなかった。あったのは1枚の紙切れ、そこに小さい文字に書いてあったんだ『最後の転生者へ
人手が足りなくなったから私達は天界へ帰ります。転生したかったらそこな穴に飛び込んでください。昇天は…転生したあと死ぬか自殺して下されば自動的に召されます。』とな」
「(絶句)」
「まぁ別にこの世界気に入ってるからいいんだが…。それで転生したときの影響か記憶が少し無いんだというか消えた気がする。そういうことだから名前を覚えて、いや知らないんだ。」
「そうなんだ…」
「ちなみにカノンは冒険者?それともフリー?」
そうそうこの世界のギルド的なものは結構変わってる。1つは異世界お馴染みのランク制これは言わなくともわかるのではしょる。二つ目はフリーと言われるいわゆる本当の冒険者だ。ランク制は掲示板のものをこなしてランクをあげるものなのだがフリーは世界各地にあるダンジョンに潜ったりレベルを上げたり直接クエストを受けたりする事件は現場で起こってるんだタイプ。こっちのほうが微妙に多い。
「うーんとりあえず今はフリーかな」
「そうなんだ。ちなみに俺はフリーでもランクでもない。本当のフリー《無職》だ!!」
「…プッ」
…笑われた。そりゃ笑うだろうな。うん。
……To be continued?
転生しただけの少年 @kamanboko
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