第24説 葛葉の密告

おお家の一族。それは、一昔前に九州のぶんごのくに周辺を支配した旧族大名。しかし、その正体は大蛇に毒された人間じゃった」

おお家…まさか!」

「そのじゃよ」

 葛ノ葉さまの説明にハッとさせられた。すると、虎耳が無言のまま、その場から立ち去った。追いかけようとしたが、葛ノ葉さまに止められる。

しんよ、さっしてやれ。今日こんにちの逢魔ガ時が山場じゃ…決戦地は葛葉グラウンド。そこで、この世のすべてが決まる。」

「まさか。葛ノ葉さまは、結末をご存じで?」

「そうじゃよ、それが宿命というモノじゃ。」

 葛ノ葉さまの言葉で、すべてをさとった―。

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