第17説 図書室にて

 虎耳とらがみするどい目つきで廊下側の図書室の扉をぎょうする。そして、図書室のドアが開いた先にはおおなぎさ先生がいた。

「なんだ。誰かと思ったら、大神先生。」

 そう自分は安心していたが、虎耳は首をかしげていた。

「もうすぐ、放課後の最終下校時刻よ。さあ、二人共。お開き、お開き。」

 大神先生に言われながらも、大机に散らかしていた新聞紙を片づけて、図書室の扉をしっかりと閉めた。

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