『時空ワルツ』
新庄直行
第零話(自称)時の王子様?
急に呼ばれた気がして目が覚めた。すると目の前には、タキシードを着た見知らぬ美男子がいた。風貌が若かれし頃のジョニー・デップさんに似た彼に「誰なの?」と問いかけると私と同い年ぐらいの彼は自らを「時の王子様です」と言い私のことを"お嬢さん" と呼んだ。そして私は彼にそっと手を引かれた。
彼が自分の部屋のドアを開けると、そこは全く違う空間になっていた。普段は、廊下なのにこんなことあり得るの?と私は不思議に思った。白い空間に大きな円形のアナログ時計がいくつも並んで浮かんでいる。その時計は針と
「ここは、どこなの?」と尋ねると、彼は「ここは、時空間です」と答え「一緒に踊りませんか?」と誘ってきた。しかし私は着なり着のままにこの彼が言う"時空間"に来た為、何も用意をしていなかった。しかし彼は「既に用意は出来ていますよ」と私にそっと語りかけた。私は自分の姿を見る。すると、驚いたことにパジャマだった
いよいよ、二人だけの
私は窓から入る太陽の眩しい光で目を覚ました。起きて自分の姿を見ても、あの綺麗なドレスと靴はなくパジャマ姿のままだった。"あれは夢だったのか"と私は
了
『時空ワルツ』 新庄直行 @Shin__Nao
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