3「いつかのどこか」
夢
醒めない夢
幾度となく続く夢
終わりを知らせない夢
現実とは少し異なった夢
私は血を抱いていた
全てが血に濡れて
私の目の前で彼女は死んでいた
確認はしてないけれど、見ただけでわかる
彼女は死んでいた
私に微笑みながら
彼女は死んでいた
そして私は知る
彼女は私を庇って死んだのだと
庇ったから死んだのだと
そのことに気がついて
それでも私は動けなかった
何がなんだかわからなくて
私は泣きながら彼女を抱きしめていた
彼女は死んでいた
彼女が私に呟いた言葉
私はその言葉を忘れない
何があっても決して忘れない
ごめんねと言った彼女の言葉を
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます