第6章−[3]:優しい嘘は許される

今日は生憎の晴天に恵まれた土曜日。

どうして神様はこうも無慈悲なのだ? 今日みたいな日は雷雨で決まりだろ? なんなら台風の方がもっといい。

しかし、土曜日でしかも晴天だというのに何故俺の気が重いかと言うと。


今日は極悪非道のXデーだからである!


はぁ、やだよ。どうして俺はあんな約束をしてしまったのだろう?

あの時の俺はどうかしていたのだ。もっと冷静に対処するべきだった。

俺はそんなことを考えながら駅前の駐輪場に自転車を留め待ち合わせ場所へと向かった。


テク、テク、テク、!!

テク、テク、テク

「「「ジーーーーーーー」」」

テク、テク、テク、テク、テク、テク、テク


「に、ニット、目の前を素通りとは、ひ、酷いではないか〜〜〜!」

「………、えーっと、どちら様ですか?」

「えっ? えっ? えっ? わ、私だ! 私達だ〜〜〜!」


う〜ん。そんなことは見れば分かりますけどね。

ただねぇ。


俺は今声を掛けてきた女性に向かってちょいちょいと手招をきした。

そして近付いてきた彼女の耳元にそっと口を近付け。


「ひゃ、ひゃっ!」

「な、なんですか? 俺はまだ何も言ってませんよ!」

「あ、いや。そのぉ………。少し突然だったもので………」


いやいや。突然も何も小声で喋ろうとしただけでしょ!

何? 耳元で囁くだけなのに予防接種とかいるの? 新見菌はそれ程感染力は高くないから! 感染すると強力だけど。間違いなく隔離されるけど!


「あっ、なら少し離れますけど」

「あっ、そうじゃない。あ、いや。そうじゃなくて………、むしろもっと近くでも………」


あれ? 彼女の顔が少し赤いが、もう新見菌に感染したのか?

潜伏期間短けーーー! 感染力高かったわ! パンデミックだわ!

って、そんなわけあるか!

これは既に風邪か何かを引いてるに決まっている。

逆に風邪を移されても困るので少し距離を取った方が良いだろう。


「あ、あ、に、ニット! 待ってくれ〜〜〜!」


俺が離れると同時にその女性は大声を張り上げた。


デカい! 声がデカ過ぎですから!

それでなくても目立ちまくっている奴がいるのにこれ以上は勘弁してください!

仕方ない。少しだけですよ。その線までですからね。


「はぁ。あまり大きな声を出さないですください。此処は駅前なんですからね」

「あ、あ、すまにゃい」

「まぁ、いいですよ。それより、あそこの道頓堀くいだ○れ太郎はなんなんですか? よく一緒にいられましたね?」

「あ、あれは流石に私もきつかった」

「なら、止めるように言えばいいじゃないですか?」

「言った! 言ったぞ! 散々言ったのだが、止めてくれんのだ!」


まぁ、普通言うわな。

しかし、どうしてあいつは公衆の眼をそこまで無視できるんだ? 羞恥心を異世界にでも置いてきたのか?

絶対一緒に歩きたくないランキング1位確定だな。俺のポジションを奪うとはなかなかやるじゃないか!


う〜ん。仕方ない。ここは俺が一肌脱ぐしかないか?

そして俺はもう一人の女性に向かって手招きをする。


「新見君、呼びましたか?」

「ああ、悪いな。それじゃあ、愛澤、伊織先輩も場所を変えますよ」


俺はそう言うと二人の女性を従え歩き出した。

すると。


「に、ニットく〜〜〜ん、酷いよ〜〜〜。双葉を置いていくなんて酷過ぎだよ〜」


それを見たくいだおれ太郎が慌てて俺達の方に駆けてきた。


「煩い! ならすぐその鼻ひげメガネを外して他のに替えろ!」

「ええ〜。これ気に入ってるだけどな〜。折角買ったんだよ?」

「そうですか。それならこれで失礼しま………」

「わ、分かったから。着け替えるよ〜」


そう言うと双葉先輩は鼻ひげメガネを外し、厚縁のアラ◯ちゃん眼鏡に付け替え、ベースボールキャップを被った。

最初からそうしていれば良いものを、どうして俺に手間を取らせるんだよ。


「頼みますから俺に手間を取らせないでください」

「えへへ」


??? こいつは何を嬉しそうに喜んでいるんだ?

しかし、それにしても愛澤と伊織先輩の視線が妙に痛いのは何故だ?

鋭利な刃物でそこら中を串刺しにされている気分だ。

どうして? 俺、何かしたか? したのは双葉先輩だよね? 俺じゃないよね?


「に、ニット、お待たせです」


俺が愛澤と伊織先輩の視線に戸惑っていると駅の階段から小走りで此方に近づいてくる少女の声がした。


この声の主こそ今日の極悪非道のXデーを企てた張本人だ。

そう。こいつは中間試験の結果首の皮一枚で俺の生徒会残留が決まった時に、その場の雰囲気に流された俺が一つ言うことを聞いていやると言ったその言葉に付け込んで、女子の買い物に同伴しろというとんでもない凶悪非道な計画を企てたやがった悪魔だ。


そして俺が視殺する勢いでその超絶悪魔の方に視線を向けると。


???


えっ? あれ? 琴美?

そこにはワンサイドアップに結った髪の上に白いキャペリン帽を冠り、ヒラヒラのフリルレースがついた白いワンピースを着た美少女が立っていた。

もし妖精というものが実在したなら、それと見間違う程にその少女は可憐で美しく、そして穢れを知らない純真無垢で健やかな微笑みを浮かべ、まるでそこだけが緑生い茂り花々が咲き誇る世界に転移したかのような、そんな錯覚をも与えてくるほどの美少女だ。


必然、駅前の群衆の眼は琴美へと集まってくる。


しか〜し、だ! 俺は騙されない!

だって中身は黒だぞ! ドス黒毒舌ロリ悪魔だ! 決して妖精などではない!

それを知っている俺としてはギャップの方に眼を奪われてしまう。

そうか。結婚詐欺はこうやって人を騙すんだな。ひとつ勉強になったぞ。

世の青少年よ。これを心に刻んでおくが良い!


ひょっこ!


へ? うん? あれ?

俺が騙されてなるものかと訝しい視線で琴美を見ていると、琴美の脇の辺りから琴美とそっくりな顔がもう一つ出てきた。


えっ? えーーーーーっ!?

琴美さん? あなたは頭を2つ持つ妖怪だったの? ヒドラだったのか?

そうか! どおりで黒い筈だ!

とうとうこの物語もファンタジーに手を出したか! ネタ切れか!


って、そうじゃなーーーい!


琴美の陰から顔を出しているのは幼稚園児ぐらいの琴美に良く似た女の子だ。

この年齢からして琴美の子供ということはないだろう。すると妹?

その妹らしき幼女は不思議なものを見るかのように俺の方をジーっと見ている。


あれ? 警戒されてる?

大丈夫だぞ。食べないから。俺もそこまで追い込まれてない。


う〜ん。それにしてもこの異常な寒さはどうしたんだ?

もう5月も終わりだというのに、此処だけまるで南極に転移したかのような寒さだ。


「ことみ〜ん!」

「琴美く〜ん!」

「琴美ちゃ〜ん!」


って、お〜い! 冷凍庫がぶっ壊れて液体窒素を垂れ流してるし!

というか壊れた冷凍庫が3台に増えてるし!

どうりでいつもより寒い筈だ。


「はっ、はわっ、ど、どうして皆さんが、お、おられるの、ですか?」

「「「問題はそこじゃないよね〜〜〜!」」」

「あ、あ、な、何をするのですか!?」

「「「無駄な抵抗は止めようね〜〜〜!」」」

「ひぎゃ〜〜〜! に、ニット、彼女達を………、私を助けてぇ〜〜〜………。く、この、離せ、離すのです〜〜〜!」


………


「新見君、すみません。少しおいたが過ぎる子がいるもので、少しばかり懺悔をさせてきますね。新見君には申し訳ないですが、琴音(ことね)ちゃんと一緒に此処で暫く待っていてください」


そう言うと愛澤は琴音という幼女を俺に預け、みんなの元へと戻っていった。


「ひ、卑怯ですよ! わ、私の背が低いことを良いことに。あ、あ、に、ニットぉぉぉ〜〜〜」

「「「黙らっしゃい!」」」


こうして琴美さんは双葉先輩と伊織先輩に両腕を拘束され、そのまま抱え上げられると、何処か知らない地へと連れ拐われたのでした。


琴美、すまん。

そこに割り込む勇気はごじゃいましぇん。それは無理!無茶!無謀!というものです。

ここは安らかに眠ってくれ。南無。南無。


っと、ここで絶妙のタイミングで駅前に設置されているスピーカーから。

『白い靴〜、は〜いてた〜、女の子〜、冷凍庫〜につ〜れられ〜て、い〜ちゃった〜♪』

というアナウンスが聞こえてきた。

ナイス! 爆音(爆笑音楽)!


それはそうとして………。

こんな幼女と二人で取り残されても困ってしまう。どう相手をすればいいんだ?


俺が琴音の方に視線を向けると。

琴音は相変わらず不思議そうにジーッと此方を見上げている。


ねえ? 俺ってそんなに変な顔してる?

そらね。よく魚の腐った目だとは言われるけどね。でもそんなに珍しくもないよね?

ほら! あそこにもあそこにも俺と同じ目をした人がいるよ。

頼むから視線一つで俺の心を折りにこないでくれるかな?(泣)


それにしても琴音は人見知りをしないのか根性が座っているのか、今のところ泣き出しそうな素振りはない。

それが唯一の救いだな。

こんなところで泣かれたらそれこそ黒と白のツートーンカラーの車に乗せられてしまう。

それだけは避けたいからな。なんとかご機嫌を取らねば。


………


う〜ん。しかし、それだけ俺の方を見上げてばかりいると首が疲れるだろ?

俺は仕方なしに屈んで腰を落とし琴音と視線の高さを合わせてやる。


すると………、

何を思ったか琴音は徐に俺に一歩近付き、俺の右肩に左手を乗せ右手を反対側の肩に乗せると、掴むというには弱過ぎる力で掴んで、俺の折り曲げた右膝に左足を乗せてきた。


「よいしょ。よいしょ」


そしてそのまま俺の肩までよじ登ると、俺の首を後ろから跨ぎ、俺の頭を掴んでちょこんと俺の肩に腰掛けた。


えーっと、これって世間で言うところの肩車ってやつですか?

なるほど。それで琴音は俺を見上げてたというわけか。小さい子供は高い所に登りたがるからな。

おそらく俺が屈んだことで肩車をしてもらえると思ったのだろう。

なんとも無遠慮で身勝手な生き物だ。

でも何故だか可愛気があって和まされる。


それじゃあ、立ちますか。

俺は琴音の足を掴んで落ちないようにそっと立ち上がった。


「わ〜い。ひろ〜い♪」


えっ? 高いじゃなくて広い?

ああ、なるほど。

琴音がいつも見ている視野だと人混みの脚だったり背の低い遮蔽物なんかも一緒に視界に写り込んでしまう。ところが今の視線にいつもの人混みや遮蔽物は写らない。

世界が広がったように感じているんだろうな。子供の感性に少しドキッとさせられる。


「お兄ちゃん、どうしたの? 琴音が乗ってると楽しい?」


琴音の位置から俺の顔は見えないだろうに空気から何かを悟ったのか、琴音がそんなことを聞いてくる。

無垢な子供とは本当に恐ろしい。


「あ、ああ。そうだな。楽しいよ」

「えへへ。いっぱい見えるもんね〜。琴音も楽しい♪」


琴音の顔までは見えないが無邪気にはしゃいだ声が弾んでいて如何にも楽しそうだ。

俺は産まれてすぐに父親を亡くしているので子供の頃にこの光景を見ることはなかった。俺が見てきた景色は俺の身長に合わせて少しずつ変化した。しかし、それは見ている者に変化したことを意識させることはない。

俺も小さい頃にこの光景を見ていたら世界は広いと思えたのだろうか?

少しばかり羨ましい。


「あっ、お兄ちゃん、あそこにクリープ屋さんがある!」


クリープ? どこだ? そんなニッチな店があるのか?!


「あっ、クレープ屋さんね」


ああ、ビックリしたー! もう少し上手く発音してくれ。 少し期待した俺がバカみたいだろ!


「琴音、あれ食べた〜い!」


あっ! しまった! 俺としたことが油断した!

いつもより見渡せるということは子供の興味を惹くものも見えてしまうということだ。


これは困った事態になった。

この状況で普通の人なら買ってあげるのかもしれないが………。

こんな小さな子に大人の事情など分かるはずもなく………。


「うん? お兄ちゃん、どうしたの?」

「あ、ああ。琴音ちゃん、ごめんね。お兄ちゃん今は買ってあげられないんだよ」

「どうして?」


ああ、またまたしくじった!

最近はこんな子供と接する機会がなかった所為か子供の探究心をすっかり忘れてしまっていた。疑問に思ったら即『どうして?』と聞くのは子供の鉄則だよな。


しかし、なんと答えたものか………?

でも、ここで変に誤魔化しても更に泥沼に嵌るだけな気がする。


「え〜っとね。お兄ちゃん今お金持ってなくてね。あはは」

「ふ〜ん……… 、!! じゃあ、お兄ちゃんも大切なものがあるんだね!」

「えっ?」


う〜ん。琴音ちゃん、テレビの見過ぎじゃないかな?


「あのね。ケンちゃん家ってお金がないんだって。でも先生が『お金より大切なものがあるんだよ』って言ってたの。だから、お兄ちゃんも大切なものがあるんでしょ?」


あっ、テレビじゃなくて先生ね。

でも、その言葉は嘘だけどな。サンタクロースがいるというのと同じ類のお金がある人の夢と希望を守るための方便で、本当にお金がない人には通じない夢物語なんだけどね。

その言葉を語った時の苦鳴に満ちた先生の顔が思い浮かぶ。


でもまぁ、今は騙されてくれている方が幸せだろう。ケンちゃんのために。

それに、おそらくは君が歩むであろう世界とは異なる世界のことだしね。

近い将来、君が彼の存在自体を忘れるその日まで騙されていてあげてくれ。


「そうだね」

「ねえ。なに? お兄ちゃんの大切なものってなに?」


って、おいおい。どこまで追求するんだよ? 子供の探究心ハンパねえ!

これ、どのルートを選んでも終わりなき死闘が待ち受けてるんじゃないのか?

クソッ! いっそう現実を教えてやるか?

しかしなぁ。貧乏人には大切なものもない、なんて現実を教えるわけにはいかないよな。

さてはて何と答えたものか? なんとか上手い答えを返さないと。


大切なものかぁ………。


と、その時、不意に俺の頭の中にいつもの生徒会室での日常の風景が浮かんできた。

生徒会メンバーに翻弄されて対処に苦しむ、最近では日常と化した風景だ。

いかん! この状況がいつもの光景に似ていたのか少しトリップしてしまったようだ。


「それは内緒だよ」

「ええ〜。お兄ちゃん、ズル〜い!」


おいおい! 暴れるはやめなさい! 肩の上で暴れたら危ないから!


ホントに子供というのは、どうしてこうも自由奔放なんだろう。

悪気があるならいざ知らず、こうも無邪気に扉を開けて上がり込み、その上楽しそうに馳け廻られるとホントに対処に困ってしまう。


「ニット君、お待たせ〜」

「ニット、待たせたな」

「新見君、お待たせしました」


俺が琴音の対処に翻弄してしると、ここでようやくみんなが帰ってきた。

そしてその後ろから小学生の男の子が一人、肩を落とし俯きながらトボトボと歩いてくる。

わぁ! 暗っ! まるでカカオ100%のチョコレートみたいだ。見たことないけど。


「ニット、お待たせです。ぐすんっ」


琴美はどこで着替えたのかベースボールキャップを冠ってボーイッシュな服装に変わっている。

今日は街に買い物ということでお洒落をしてきたのだろうが俺の所為で変装させらたみたいだ。

申し訳ない。


「琴平、悪いな。今日は買い物だろ。ちゃんと付き合うから元気出せ」


俺は衝動的に小さな子供をあやすように琴美の頭に掌を乗せて謝った。

あれ? 最近これに似たようなことがなかったか? デジャブーじゃね?

こういう時は要注意だな。絶対何かのフラグに違いない。俺のセンサーがそう告げている。


「はい、です。ありがとう………???」


その俺の言葉で幾分元気を取り戻した琴美が顔を上げ、そしてそのまま不思議そうに俺の頭の上を見上げている。


「って、こ、琴音! 何をしているのですか!?」


いやいや。そこまで驚くことじゃないでしょ?

ずーっと乗ってたよ? 見えてなかった? どんだけ下向いてたんだよ?!


「お姉ちゃん! ここ、ひろいんだよ〜♪ お姉ちゃんも乗る?」


しかし、そんな琴美とは裏腹に琴音が俺の肩の上で更にワキャワキャと騒ぎ出した。

おそらく琴美が帰ってきたのが嬉しいのだろう。


「「「「ジーーーーーーー」」」」


えっ? 何? 俺が何かした? 今騒いでいるのは琴音だよね?

どうして俺が刺されてるの?

今は琴音が乗ってるから! 危ないからやめないさい!


「ニット君は小さな子供にもモテモテだね」


う〜ん。俺はモテないのでそれはないと思いますけど。たぶん、扱い的にはおもちゃと同格じゃないかな?


「新見君、楽しそうですね」


うん。それはそうかも。でも、今はお前の冷気で気分も氷点下だけどね。


「おい。ニット! 人の妹を誑かして何をしようと言うのですか!?」


いやいや。誑かしてませんけど? 勝手に登ってきたんですけど?


「に、ニットは、そ、そういう趣味だったのか!?」


いえいえ。そういう趣味はありませんけど? だってそれ犯罪だよね?


って、お前らどうしても俺を変質者にしたいわけ? 白と黒の車に乗せたいわけ?

琴音を俺に預けたのはお前達だよね?

あれ? これって何気に嵌められた? もう既に術中に嵌ってる?


「あはは。みんな、お兄ちゃんが好きなんだね♪」

「「「「えっ?」」」」

「お兄ちゃんの大切なものって、これ?」

「えっ?」

「だって、みんな、いっぱい楽しそうだもん♪」


う〜ん。やはり現実はちゃんと教えておいた方が良かったか?

これはボッチ強化の一環でどこぞのプライスレスとは程遠いものだ。

なんだか琴音の純情さにこいつが将来騙されないか不安になってきた。


「ほら、買い物に行くんだろ? こっちはかなり待たされたんだから、とっとと行くぞ」

「「「「うん(はい)!」」」」


でもまぁ、今は騙されてくれている方が幸せだろう。誰かさんのために。

近い将来、存在自体が忘れられるその日まで。

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