第2話 人物設定②
ブレス・
【花奴隷】の一人であり、依り代の花は紫陽花、身代わりの花は向日葵。財閥の当主で、既に両親は他界している為にクリフトやテオ、その他の信頼出来る人間の手を借りて継いだものを守っている。当主としての才覚は余りある程で、財閥の当主としての振る舞いも洗練されたもの。身体が弱く、いつも寝台の上で作業をすることが日課。もって後二年、心臓が動けば良い、と宣告されている。幼少期に自分の運命を知らされ、【帚木】の存在も伝えられ、どちら側について行くか、を自身で選択し、両親に頼み、エルローズの両親と密かに連絡を取り合っていた。クリフトとテオをとても可愛がっている。
テオ・
【花奴隷】の一人であり、依り代の花はマツムシソウ、身代わりの花はダリア。無愛想な態度を常にしているが、本当の優しさを持つ人間。天涯孤独の身であったところをブレスの亡き両親に引き取られる。幼い頃に自分の運命を知り、どちら側の【帚木】について行くかを自身で選択する。右腕は表皮を付けた義手であり、左腕は赤黒い痣の為に手の甲まで包帯で隠している。左腕もいずれは義手になるだろう、と宣告されている。ブレスを慕い、クリフトを弟のように想っている。
バイス・
【十二の神聖な花】に選ばれた【魔法勇者】の一人。ランの花を加護する。女性全般が大好きで、男は女を守る者、という考え方を持っている。それに当て嵌まらない人種のエルローズに恋をする。エルローズからは、「バカ勇者」と呼ばれている。
ハタカ・
【花奴隷】の一人であり、依り代の花はオシロイバナ、身代わりの花は蓮。現在生きている【花奴隷】では最年長になる人物。旧家の資産家の跡取りであり、ベルクザータの現後見人。後方支援型の花の身代わりであるが、自分が四十代までは生きられないことを悟っている。ベルクザータを弟のように想い、一緒に暮らしている【花奴隷】達を家族と公言する。子ども好き。
ベルクザータ・
【扶桑】と呼ばれる伝説上の存在。正式名称【帚木】の【神秘】を象徴と加護している。
神聖な花に選ばれた勇者と聖女、その依り代となる花奴隷を加護している花の匂いで見分けることが出来る。過去に存在した【神秘】の【帚木】とは全く異なる考え方をし、人間的な何かが大きく欠落している。趣味はピアノ。一緒に暮らしている【花奴隷】達を家族同然に思っているが、本心までは明かさない。亡き両親は二人共【花奴隷】であり、両親の記憶は、亡くなった瞬間しかあまり思い出せない。己の対である存在を殺すことに躊躇いと覚えてもいなかったが、エルローズと出会い、執着するようになっていく。【帚木】の対同士がと共に生きれる光明を見出し、実行しようとしている。何事にも秀でた「超天才型」で秘密主義者。唯一、ルイにだけは心からの信頼を寄せている。愛称は「ベル」。
ルイ・・・雄。?歳(年齢を途中から面倒臭くて数えることを止めた)。大鷲ほどの大きさのある鳥の姿をしている。全身真っ青で瞳の色は夕暮れ色。
歴代の【帚木】の【神秘】に仕える神獣。歴代の【神秘】とは違い、人間的な欠落の大きいベルクザータを心配し、必要な知識を授け、ずっと傍に居た。ベルクザータにとって、育ての親同然な存在。叶わない願いを口にはしないが、対の【帚木】同士が存在し合わない運命に心を痛めていた。同時に、ベルクザータが初めて強過ぎる執着を見せたエルローズのことを心配している。理路整然とした性格。いつもはベルクザータの身に付けている指輪の中に住んでいる。
ミラ・
【花奴隷】の一人であり、依り代の花はガマズミ、身代わりの花はフヨウ。現在生きている【花奴隷】の中では最年少になる人物。大人びた言動をすることが好き。ベルクザータをとても尊敬し、信頼している。度々貧血などを起こす。歳の近いルミナと仲がとても良い。
ルミナ・
【花奴隷】の一人であり、依り代の花はイラクサ、身代わりの花は百合。歳の近いミラと仲がとても良く、ミラの面倒を率先して見ている。癲癇の発作を抱えている。ベルクザータに強い信頼を寄せている。
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