ディレクトリ あの頃の思い出

ファイル 大学生〜社会人になる前

関数 初めてのプログラミング

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 - 内容:初めてのプログラミング

 - 実施:200X年4月xx日

 - 作成:2016年7月19日

 - 修正:2016年7月21日:書き方をMarkdown形式に変更

 - 修正:2016年7月24日:書き終える

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 プログラミングの初体験を振り返ってみれば、それは今から10年以上も前のことになる。


 私は将来やりたいことが特に見つからなかったということもあって、大学に進学することにした。高校では数学や物理学がわりと好きだったので、自分の学力に見合った理系の大学を受験し、合格した。

 地元を離れて一人暮らしをしてみたい、という思いもあって大学生活はアパートを借りて過ごすことにした。家賃は2万円というかなり安い部屋を借りることができたが、ワンルームでトイレとお風呂は一緒の狭い部屋だった。

 私は大学に入るまでパソコンにはあまり触れたこともなかった。高校3年生の頃に生徒会室にあったパソコンでちょっとしたゲームに触れる程度だった。私の高校時代ではパソコンはそれほど身近なものではなかったということもあるし、携帯電話でさえ持っている人はかなり少なかった。

 大学では授業によってレポートの提出があり、多くの生徒は自分のパソコンで作成していた。少し後で聞いたが、入学と同時にパソコンを購入する生徒がほとんどだったらしい。

 しかし、引越し費用や家賃、授業料や教科書などを支払ったあとで、さらにパソコンを購入できるほどの資金はなかった。当時の私は収入源は親からの仕送りのみで、親には必要最低限の仕送りがあるだけで十分だったし、あまり親に負担を掛けたくないと思っていたからだ。

 もちろん大学側も生徒全員にパソコンの購入をさせていたわけではなく、パソコンを持っていない生徒のために図書館や大学内にパソコンを自由に利用できるスペースを用意していた。私は大学生活の4年間はほぼ図書館のパソコンを利用させてもらい、初めてパソコンを購入したのは卒業して会社に入ってからだった。


 私が入学した学科は情報工学などではなく、電気電子工学科だった。当時はそれほど深くは考えていなかったと思うが、数学科はかなり難しそうなイメージだったし、情報工学科はよくわからないという印象だった。電気や電子という単語を聞いてなんとなく『未来』を感じたのを少しだけ覚えている。SFに出てくるようなタイムマシンだって電気で動いているだろうし、その理論は電子の世界に通じるような感じがしないだろうか。

 そんなこんなで入学した大学は想像以上に楽しい場所であり、その後の人生に大きな影響を与えてくれた場所だった。その中でかなりの影響を受けたと思うのは、一年生の時の「C言語」による数値計算の授業だった。

 他の授業もいろいろと受講したのだが、数値計算の授業が一番楽しみになっていた。初めて触れるC言語というプログラミングで、自分が好きなゲームの内部に触れることができている感じがしてとても楽しかったからだ。

 この授業の中で教わったプログラミングはすごく基本的な部分だけで、


 - C言語のおまじない

 - MAIN文の書き方

 - 変数の定義

 - FOR文やIF文の書き方

 - 四則演算のやり方


 という内容だったと思うが、もうだいぶ昔のことであまり覚えていない。ただFOR文にとても興味を持ち、授業が終わった後も図書館のパソコンでループする動きをいろいろ試して遊んでいた。『あれ?画面が固まった』とループ回数の指定を間違えて無限ループになったり、『FOR文の中にIF文を入れるとか、組み合わせれば何でもできそう』と思ったりもしていた。

 数値計算という名前の通りに先ほど教わったプログラミングの基礎を利用して数学の微積分を計算するのが授業の内容だ。自分たちが理系の生徒とはいえ微分や積分の問題を、慣れていないプログラミングで表現するのはなかなか大変だった。当然のごとく、プルグラムのソースコードをコピー&ペーストコピペする学生も多かった。個人的には処理内容をちゃんと理解していればコピペでも悪くないと思っている。だが、そのように考える生徒は思ったより少なかったのが現実だった。


 授業が終わった後であれば夜遅くまでパソコン学習室(名前は忘れた)と図書館のパソコンが利用できることを知ってから、自分の部屋で過ごす時間がかなり減った。部屋にいる時間が短ければ冷暖房などの電気代が節約できるのは助かった。ゲームで遊ぶ時間も減ってしまったが、夢中になるものに出会ったのなら全然気にならない。

 平日は授業が終わった後、だいたい17時から21時まで図書館で本やパソコンで勉強し、23時まではパソコン学習室でコンピュータというものに触れて遊ぶ日が何日もあった。さすがに毎日ではなく、友人と遊んだりもしたし、部屋でゲームもした。他の学生とはちょっと違う日常だが、当時の私にはとても充実した毎日だった。



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 ## 注釈

 - C言語のおまじない

  - 「#include <stdio.h>」はおまじないです。と書いてある参考書が多い。

 - コピペ

  - コピペはレポートや論文をパソコンで作成するようになってかなり問題視されていますね。

  - 完全なコピーではなく、一部を修正するという技も存在したり。

  - 「レポートは手書きのみ」という教授もいました。

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ある平凡なプログラマの日常 平凡なプログラマ @mediocre_programmer

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