第3話 君は...?
「ここは?」
僕はさっき木のトンネルの前で倒れたはずだ。しかし、僕が目覚めて居たところはその場所から少し離れた神社だった。この古い神社はなぜだか狛犬が狛犬ではない。狐をかたどった像が立っているのだ。なぜ、そうなっているのか、僕は知らなかった。
...知らなかった、正直いまはそんなことどうでもよかった。
「君は...?」
そう、僕の横には美しい少女が座っていた。僕の住んでいるところは田舎で、人口も少ないから全員の顔を知っていると思っていた。でもこの少女は?僕は知らなかった。
少女は何も言わず、少し微笑むと走っていってしまった。
僕はとりあえず家に帰ることにした。
夏空と雪原の紅 ゆきみ @yukimi32
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