既知との遭遇
夢蒟蒻
既知との遭遇
UFOが着陸した。
UFOから降りてきたのはなんと自分と瓜二つな人間、いや、もはや自分そのものだった。
・・・と、その場に居合わせた全員が認識した。
しかし、それが例えば、人類の知らない科学技術を駆使し、人間の脳内へアクセスして映像化しているようなものならば、まだよかった。
そんな簡単なトリックではなかったのだ。
紛れもなく自分そのものだったのである。
その証拠に、居合わせたはずの自分など、もう何処にもいない。全員が「そう」なのだ。
その異常な現象に混乱しながらも、乗ってきた乗り物に戻り、使い慣れたハンドルを操作し、自らが生まれた星へと帰るのだった。
既知との遭遇 夢蒟蒻 @yume-kon-nyaku
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