光を味方に


 明日よりは光味方に冬至尽く



 冬至は、二十四気のひとつ。2016年は12月22日。太陽の高さが一年で最も低い日。

 昼の時間が短く、夜が一年で一番長い。この日に南瓜を食べたり、柚子湯に入る習慣がある。冬の季語。





 今日は、冬至だ。


 今日からは、太陽が地上を照らす時間がまた少しずつ長くなっていく。



 どん底から、また少しずつ明るい方向へ動いていく。

 明るい日差しが、再び自分たちの味方になってくれる。

 そんな気がする。



 冬至の日は、「一陽来復」とも呼ばれる。

 えきで、陰が極まった後、冬至に初めて陽が生じることから——悪いことが続いた後、ようやく物事が良い方へと向かうことも意味する言葉だ。




 日差しが輝き、やがて翳り——底を迎え。

 また少しずつ、日差しが戻ってくる。



 宇宙も、季節も、人の生も。

 何もかも。

 全てのことは、そうやってゆっくりと、静かに巡る。




 どんな状況も、必ず巡る。移り変わっていく。


 そう思えば——少しだけ、薄らぐ気がする。

 何かに執着する思いも、何かに恐れ慄く思いも。





  明日からは、光が味方だ。


  心のどこかにそんな明るさを抱きながら——また日々を歩く。








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