「音が色や形を持ち始める」……分かるような気がします。瞳を閉じることで感じられる何かが、ありますよね。それは広さであり、奥行きなのかもしれません。音の伝道を「銀の弧を描くように」と表現された句、とても好きです。そして「虫時雨」という秋の季語、環境の変化と共に味わいにくいものになるのかも、と考えると切ないですね。
作者からの返信
ひいなさん、コメントをありがとうございます!(*^^*)♡
盲目の方は、その分聴覚が非常に敏感だそうですね。目を奪われると、耳がそれをカバーするように必死に情報を集めようと動き出す。目を瞑ると、それがよくわかります。
そして、環境の変化により、これまであった穏やかで美しいものが急速に失われていくこともまた悲しく、恐ろしいことですね。このエッセイは4年ほど書き続けていますが、書きはじめた頃の気候と今を比べると、何だか随分変わってきてしまっているような……例えば、梅雨はもっと静かで、秋の紅葉はもっと色鮮やかで……このわずかな期間の間でもそう感じるほど、地球環境は急激に変化している。これから何が失われ、どんな脅威が襲い掛かるのか……それを思うと、大きな不安を感じずにはいられません。
音色とはよく言ったもので、銀の弧が闇にぶつかる瞬間は、彩り豊かな波紋を広げてくれそうなイメージも浮かんできます。それぞれの虫が奏でる音にも色があって、コレはオレンジ、アレはブルーなどと、闇に浮かぶイルミネーションを楽しむ感じですかな (o^-')b
――『耳をすませば 草も擦るかな』
さらに耳を研ぎ澄ませて聞き入れば、虫の足音までもがリズムとなって草に響いてきそうです☆
作者からの返信
愛宕さん、コメントありがとうございます!♪( ´▽`)
闇の中の虫の音。目を閉じると数倍その美しさを楽しめる。これは、何となくやってみて初めて気づいた大発見でした!(笑)本当にそうですね。音にも色がありますね。銀の糸のイメージは、澄んでいかにも涼やかな音。耳をじっと澄ますと、その他にも温かみや渋みなど、本当にさまざまな音が色になって目の前を飛び交う。最高に贅沢な楽しみ方ですね♪♪
目を見開いてもどうせ闇なのですから、虫の音は視覚を遮断してひたすら耳で味わうのが断然おススメ!と最近は言いふらして歩いております(*^^*)(笑)
虫時雨という言葉を初めて知りました。風流ですね〜(^^)
夏の蝉時雨に比べて、鳴き声まで涼しく感じます。どちらも♂のアピール大作戦なんですけどね(笑)
作者からの返信
黒須さん、コメントをありがとうございます!(*^^*)♡
虫時雨、いい響きですよね。この短い季語だけで、虫たちの鳴き交わすあの美しい声が耳に蘇ってきます。季語には素敵な表現が本当にたくさんあって、季語の表現力というのもまた凄まじいな!と感じます。
そうなんですよね。鳴いてる彼らは「嫁さんカモーーン!!」と絶叫しているという^^;(笑)