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    この作品を読み返すのは何度目だろう……。
    ぜひ児童書として読みたい、全ての青少年へ向けた幻想文学。
    いくつか(個人的に)腑に落ちない箇所があったので、時間を置いては拝読し直しております。

    閉ざされた村、同じ出来事を同じように繰り返す一年。
    完璧なサイクルで平穏な毎日を送っていたはずの彼らに転機が訪れたのは、毛糸の帽子という「異分子」が紛れ込んだから。

    外の世界には何があるのか。
    なぜ村はこんな生活を反復しているのか。
    一部の、村の外へ出る許可を持っている人たちは、そこで何を見ているのか。
    遠くにあるという「都」には、何があるのか。

    仕組まれた謎、少年たちのストーリーテリング、日常生活に溶け込ませた巧妙なギミック。

    純粋に非常に面白いです。
    (出だしが純文学めいた冗長な語り口のせいで、エンタメとしては若干スタートダッシュに失敗している気もしますが)読者へ「続きが気になる」と思わせるすべを心得ていらっしゃる。
    タイトルも素晴らしいですね。村が閉ざされた、画策された箱庭空間であることを如実に提示していますし。

    今度こそ、この壮大な作品を読み解きたいと意気込んでいます。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!
    私にとって思い入れのある作品なので、丁寧なご感想・ご指摘をいただけてとてもうれしいです。

    織田さまの「いくつか(個人的に)腑に落ちない箇所」は、物語中で解消できているかなと不安です。
    登場人物たちの問いにはできる限りなんらかの形で答えたつもりではあっても、第四の壁から何が飛んでくるかわからないあたり、私の技量不足を痛感します。
    とはいえ、読み解いてくださる方がいるというのは本当にうれしいことです。
    それがあの織田さまとなると…:((゚ω゚)):

    冗長さは私自身も悩んでいた部分です。。
    ハードボイルドな文章が好きなのでそちらに近づけたいのですが、いまだに治らないですね。
    どちらかというと技量以前の性格の問題というか、不安と不信が根強い、言い訳じみたコミュ障な書き方です。
    矯正への道のりはまだまだ長いです。。

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