前回で最後だと書いたな……アレは嘘だ

 セクシー田中さん問題について書くのは前回で最後だと書いたのですが、考えてみたら改善策的なものを書いていなかったので、それを考えてこの問題を終えようかと思います。まぁ素人が考える話なので、粗があったり理想論だったりするのでしょうけど。


 本筋に入る前に、また関係組織の動きが波乱を呼んでおりましたよね。田中さんの漫画を連載していた小学館が原因究明に動くつもりはないと明言しちゃったんです。これには多くの漫画家さんが失望しておられました。

 小学館側は遺族の意向みたいな言い訳をしています。でもそれは筋が通らないですよね? 遺族だって真相が分かった方がいいはずです。


 この動きって、つまり小学館にも後ろめたい事があるって事を断言したようなもの。小学館も日テレも動かない。真相は闇の中にしようと言う意図しか見えません。作家を守ろうと言う気概がないなら作家は小学館からいなくなりますよ。ええんか? ええんかそれで?

 今まで小学館がやらかした作家軽視問題、印象が深いものだけでも『金色のガッシュ!!』、『海猿』、『しろくまカフェ』。とんでもなくヤバいのだけでも3作品もあります。作者を守る社員がいない訳ではないのでしょうけど、組織全体の体質で言えば、作家を守る気が薄い会社と言えますね。


 さて、ここからが本題ですけど、組織が守ってくれないなら自衛するしかありません。漫画家さん達が集まって活動している組織に『日本漫画家協会』があります。まずはそこに加入は必須でしょうね。先日も協会理事長の里中満智子氏がこの問題に関して声明を発表していました。実写ドラマ化を二次創作と明言していたりと、しっかり漫画家の立場から発言されておられましたね。

 ただ、芦原妃名子さんがここに所属していなかったとは考えにくいので、相談しなかったのか、相談してもどうにもならなかったのでは? と考えたりもします。多分前者だったのだろうなあ。相談したら何かしら動いただろうと思いますしね。


 実写ドラマ化でヒドい目に遭った原作者先生はたくさんいらっしゃいます。問題が表に出なかった場合は、どのように対処したかは全く伝わってきません。基本的に泣き寝入りが多いみたいですけど。戦ったら話題になりますものね。

 そう、戦わなくてはいけなのです。原作を守れるのは原作者先生だけなのですから。組織の横暴さを伝えるには声を挙げるしかありません。原作者先生も自分の尊厳を大事にして欲しい。1人じゃないのですから。味方はたくさんいるのですから。


 そこで、素人が考える悲劇を生み出さない方法ですけど、まずは最初から弁護士さんをつけておく事でしょうか。組織を信用しない。最初から裏切られる前提で動く。田中さんの場合、改変を阻止するために決まりをたくさん作って対処していましたけど、それが守られると思ってしまったところに甘さがあった訳ですからね。

 実写化の話が来たところで、法的に武装しておく。経験者の作家先生方に相談する。味方をたくさん作っておく。これが大事かなと思います。後は制作スタッフをしっかり調べて、クラッシャーが1人でもいたら交代を要請出来るくらいの強権は欲しいところですね。


 出版社も放送局もみんな敵! 原作者先生は四面楚歌です。本当、お金が絡むと人間の本質が浮き彫りになってきますね。怖い怖い。

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