受ける作品を極めて書籍化を狙うぜVS自分の書きたいものを極めて書籍化を狙うぜ

 カクヨムで活動している人の何割かの人が目指しているのが書籍化です。実際、どのくらいの人が目指しているのかは分かりませんけど、長編を書いている人は『いつかは書籍化!』と言う夢を持っている人が多いのではないでしょうか?

 カクヨムが立ち上がった当初は『カクヨムに登録して書籍化を目指していないやつなんかいねえ!』と言うほどの勢いでした(遠い目)。


 それほどまでに多くの人が目指している書籍化ですが、やはりここにも大きく分けて2つの派閥が存在するんですよね。前回話した派閥と同じで、要するに『流行りモノを書く』派と『書きたいものを書く』派です。

 どちらも目的が書籍化なら楽な道ではありません。ただ、流行りモノを書く方が多少は坂がゆるい気がしますね。ライバルは多いですけど。


 この両陣営は基本水と油なので、どちらの派閥とも仲がいいと言う人はレアなんじゃないかなと思います。私は『好きなものを書く派』陣営に所属しているので、周りに流行りモノを好んで書く人は見当たりません。そう言うのが苦手な人ばかりです。

 やっぱどうせ書くなら自分の好きなものを書きたいですよ。特に私は憑依タイプなので、流行っているものを取り込んで計算して書くのは苦手です。閃くままに物語を楽しんでいたいのです。


 流行りものを書く派閥でも『貪欲に流行要素を取り入れていく』派と『たまたま好きなジャンルが流行りモノだった』派に分かれるんじゃないかな。後者は今の流行りが終わってもそのジャンルを書き続けますけど、前者は流行りが変わったらサクッと趣旨替えをするのでしょう。

 今SFを書いている人って、昔の流行りから引き継いでいる人もいるんじゃないかな。そうなると、かなりのベテランさんと言う事に……。


 今これが流行ってるから書いていると言う人は、物語を各パーツから揃えて設計図を書いて計算で物語を構築していく職人さん気質の人が多そうなイメージがあります。物語が頭に降りてこないタイプと言うか。想定した話はきっちり書けても、想定以上にはならないタイプと言うか。2次創作から創作に入った人って、こう言う人が多そうだなあと勝手に想像しています。


 実際、書籍化を狙って流行りの話を創作している人って、流行りモノの研究から入る人が多いんですよね。書く時はまずはランキングのチェックから。そこから受けている要素を抽出して、それに見合う展開を設定していく。上手くパズルがハマれば人気を獲得出来る。

 きっと、そう言う事が出来る人が狙って高評価作品を生み出せるんじゃないかな。ぼくにはとてもできない。


 どちらがいい悪いじゃなくて、どちらが合っているかですよね。趣味以上の成果を求めるのなら、まずは色々と試して自分に合ったスタイルを見極めるのが先決です。不本意な方法でもそれで高評価作品が書けたのなら、その方法を極めていくのがいいかなと。

 信念があるのなら、書きたいものを極めて書籍化を狙うと言う方法を選んでも何も問題はありません。少し遠回りになる可能性が高いと言うだけですから。


 私は書籍化とか全く考えていないので、これからも好きに書いていきます。書籍化を目指している皆さん、いつかその夢が叶いますように。

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