勧善懲悪にするか、リアルに徹するか

 皆さんは物語を書く時にどう言う展開にする事が多いですか? 多くの人が望むのはハッピーエンドですし、勧善懲悪な物語にする場合が多いのかなと言う気がします。

 ただ、あまりに主人公側の都合の良い展開が続くとちょっと白けたりもしますよね。主人公補正が強すぎたりとか。それでいいんだよと言われればそれまでですけど。


 で、物語の展開には主人公陣営にも敵陣営にも特に肩入れしないと言う書き方もあります。歴史の史実をそのままなぞるような感じ。どんなに頑張っても奇跡なんて起きないんだよ的なスタイルですね。1人の英雄は数の暴力に負けます、当然ですね。そう言う話もアリでしょう。様々な要因が重なって全員が無傷では済まない話ですね。

 主人公補正をしない。正しい方が勝つとは限らない。正義を信じていたら裏切られる。悪者にされて報われない。こう言う展開の場合、バッドエンドになりがちだったり。歴史を敗者側から描くみたいなストーリーもあります。


 盛者必衰、諸行無常……平家物語みたいな物語も悲しくていいですよねえ。平家物語はそう言う事実があるからいいって思えるのかもですが。全くの創作で平家物語的な展開の話を書いても受けないのかなあ。どうかしら?

 そこは作者の腕次第でしょうね。キャラが魅力的に書ければ、ワンチャンかな。


 そう言えば、三国志もそれ系の話でしたっけ。日本人、悲劇が割と好きじゃよね。バッドエンドの方がハッピーエンドより心に残りますからなあ。


 今、世界の国々の興亡史を動画で色々と見ているんですけど、一時代を築いた強国が数百年で呆気なく滅んだりする歴史を見ていると、大国を維持するのって大変だなと。少し国力が弱まるとすぐに攻め滅ぼされる。歴史から消される。言葉も文化も奪われる。

 そう言う壮大をドラマを描くと言うのもいいかなと思ったりします。


 勧善懲悪もカタルシスはあるし正義がなされるのでいいのですけどね。世の中うまくいかんなと言うものや、立場が変われば悪いのはどっちなんだろうなって人間の業を描くのもそれはそれでありかなーと思ったりもします。


 思うのと書けるのはまた別の話ですけどねー。非情な話を面白く書くのは難しいでしょうね。簡単な思いつきでは無理ですわー。

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