プロになるには本1000冊読め?

 少し前の『作家は体験したものしか書けない』にも関連する話題なんですけど、プロになるには本を1000冊読めと言うのもあるそうです。私もどこかで目にした事があるような気がしないでもないかな(汗)。


 ただこの『1000冊』を額面通りマジに受け止める必要はない気がするんですよね。そもそも惰性で読んだら10000冊読んだって何も身にはつかない気はしますし。逆に、意識して読むなら1冊読めば十分かも知れません。1000冊読むより1000回読む方が有意義だったりね。私はそう思うんですよ。


 かつて『オネアミスの翼』を監督した山賀氏は映画『がんばれベアーズ』を何度も見て映画作りの参考にしたのだそうです。これは有名な話ですね。オネアミスにベアーズの影響があるかどうかは分かりませんけど、沢山の作品の要素を頭に叩き込んだから名作が出来たと言うものではないと言ういい例ではないでしょうか。


 そりゃあね、沢山の作品を読むのが悪いとは言いません。しっかり意識して読むなら、読めば読むほど色んな仕組みも理解出来ますしね。ただ、出来ればたくさん読むのがいいよって言うだけの話です。そうせねばならない、と言う類のものではないんじゃないかな。


 多分1000冊って言う数字は読書好きなら難なくクリア出来る数字じゃないかなと思うんです。つまり、プロになるには小説を好きにならなくちゃね、くらいの意味合いで捉えればいいんじゃないかなと。

 ま、ひとつのヒット作も書けていない私の言葉なんて、全く説得力はないと思いますけどね~(汗)。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る