ヒット作家にも2種類いる

 世の中にはヒット作を生み出せる創作者が沢山いますけど、超大雑把に分けて2種類に分けられると思うんですよ。ヒット作のその作品だけが受ける人と、その人の作品ならどれもヒットさせられる人。


 この傾向は特に漫画家に多い印象があるのですけど、漫画家以外でもそうだったりはしませんでしょうか。私はマンガ以外はほぼ門外漢なので何とも言えないのですけどね。あ、芸人の一発屋は割といますなぁ(汗)。


 そもそも、昔は漫画家でもヒット作家は出す作品はある程度ヒットするパターンが多かったような気がします。出版不況が叫ばれるようになってからでしょうか、ヒット作の1作だけが売れたって言う作家が多く出るようになったのは……。実際に調べたら違うのかもですけど。


 その作品しか受けなかった作家はその作品の続編を出したりして、過去の栄光で食いつないでいる人が割と多いです。他の作品を書いても売れないからですね。そして、その戦略は概ね正しい。一度多くの人に認知された作品ってやっぱり強いですから。ただ、才能が他には認められなかったんだなと思うと淋しい話でもあります。

 やっぱりね、色んな作品を描いてそのどれもが認められるのが一番ですよ。


 そう言う意味で言えば、高橋留美子先生とかはさすがですよね。描く作品全てでヒットを飛ばしている。別格です。今もあの年齢で週刊少年誌のレギュラーなんですもん。感性が若い。何だかんだ言って売れているのは正義ですよ。MAOも面白いですしね。いずれはアニメ化するのではないでしょうか。犬夜叉の続編のアニメが終わった頃に朗報が聞けるかもですね。


 とまぁ、漫画の話ばかりしてきましたけど、小説サイトなので小説の話もしますかね。ラノベのヒット作を書いている人を見ると、基本その作品ばかり書いている印象があるんです。田中芳樹先生みたいに多作な人は少ないのではないでしょうか? 田中先生は色んな作品に手を出しすぎて中々完結出来ない作家と言う不名誉な認識もされていますけど(汗)。


 最近の作家で多作と言えば西尾維新先生かな。あの先生の執筆ペースもすごいですよね。私は詳しくないのでそのくらいしか知りません。いや、数冊で完結するような作品を書く作家さんは基本多作だと思います。ただ、ラノベで人気になると数冊で完結にはさせてもらえないと言う現状がですね……まぁそう言う話なんです。


 人気になるとその話を終わらせてもらえない……。作家が続きを書きたいと思っていてそう言う展開ならばいいのですが、これどうなんでしょうね。ドラゴンボールの「もうちょっとだけ続くんじゃ」が延々と繰り返されているような(汗)。


 とまぁ、プロ作家の方は色んなしがらみもあって自分の意志で作品を終わらせるのは簡単ではないと思います。けど、プロ以前の素人作家なら始めるのも終わるのも自分の意志で決められるので、受けても受けなくても色んな作品を楽しんで書くのがいいんじゃないかな。

 ずーっとライフワークのようにその一作のみを書き続けるのもまた、そう言うスタイルでかっこいいとは思いますけどね。

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