WEB作家は感想が命!

 ある日(※執筆時)、まとめサイトを見ていたら、とあるWEB作家の創作活動中止の話題が取り上げられていました。その人はピクシブで活動している人で、FANBOXと言う支援者からの支援も受けているような人だったのです。かなり実力のある人だったのですね。


 その人の名前で検索したら商業作品も出しているプロの作家さんで、カクヨムにもアカウントがありました。ただ、活動の主軸はピクシブだったのでしょうね。カクヨムには執筆休止のメッセージは書かれていませんでしたから。


 で、その執筆を止める理由についてなのですが、感想をもらえなくなったからなのだそうです。それでモチベーションが保てなくなったようなのですね。この休止理由に対して、様々な意見が届いていました。


 まずはその人のファンの意見。もっと感想を送れば良かった。やめないで。

 次はファンかも知れないけど自分優先の人の意見。感想が貰えないくらいで休止? そう言うのいらないから。好きで書いてるんじゃなかったの? 人のせいにするな。

 最後に同好の書き手の意見。この気持ちよく分かる。反応がないのは辛い。


 まぁ大体予想の範囲内の反応ではないでしょうか。これは長く続いていたお店や製品が売れなくなって営業や販売を終了すると言う話題にも似たようなコメントの流れがあります。今までのファンがそれがなくなるのを惜しむ流れですね。


 ファンや同じ立場の人の反応はそんな感じですが、創作者には辛辣な意見を飛ばす層が存在します。それが作者の気持ちに沿わない勢です。自分の気持ちを優先しているので、理解の及ばない展開になると相手の行動を都合よく解釈するのですね。少なくともその反応が相手にどう響くかは配慮してくれません。基本こう言う意見はスルーが一番ですね。精神衛生的に言って。


 反応がないから自作に自信が持てなくなり、筆を折る。この心理は珍しくも何ともありません。むしろあるあるです。近況ノートを眺めているとたまに見かけます。反応がないと言うだけで作品を連載途中で終わらせて削除したり、サイト自体を去る人もいます。それは素人作家が反応だけをモチベに書いているからでしょう。


 ただ書くのが好きなだけなら、個人で書いて自己満足していればいいんです。それを多くの人に見せると言う事は反応が欲しいから。ま、反応がないと言う反応を確かめるために書く、Mな私みたいなのもいるとは思いますけどね(汗)。作者の気持ちに沿わない勢は、書き手がみんな私みたいなのだとでも思っているのでしょう。


 で、そう言うのは素人作家特有のものかと思っていましたが、商業デビューして何十冊も本を出している人でも変わらなかったと言うのがこの件での発見でした。

 そもそもプロの作家が投稿サイトに投稿すると言う事自体、生のコメントが欲しいから以外の理由がないですわな。人は反応が欲しい生き物なのです。


 毎回読む人がいるから、毎回感想をくれる人がいるから。創作者はそれだけで書き続けられる事が出来るのです。逆に、昔は毎回コメントが届いていたのに最近はノーコメントばかりになった。それだけで心が折れるものなのです。


 自分優先勢は作者が自作をけなすのをよく思いません。拙作と言う表現は嫌い問題にも繋がりますが、作者自身が駄作と思っているものを読ませるなと言う反応をします。一理はありますけど、それならその作品を読まなければいいだけで、それを作者に伝える必要はないんじゃないかなぁ……。

 作者だって、最初は自信満々でもずーっと反応がないと自信もなくすものです。臨界を超えるとこれは駄作なんだと思ってしまうものなのですよ。


 感想は一言でいいんです。毎回じゃなくていいんです。心が動いた時だけでいいですから、遠慮せずに送ってくださいね。面白くない作品にまで無理して送る必要はないですよ。そこは誤解なきよう。

 そのコメントが作家を救います。よろしくいお願いまぁーす!(渾身の念を込めてエンターキーを押す)

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