ヒットって何だろう?
今(※執筆時)、私が好きなユーチューバーのバーバパパさんの『ウ”ィ”エ”』が大ヒットしております。
https://www.youtube.com/watch?v=iSsct7423J4
バーバパパさんの動画はこう言うインパクト重視の作品もあれば、普通の曲もあるし、シュールな小芝居ネタもあると言う、とても揺れ幅の大きい、多彩な人なんですよね。本当に才能豊かな人だと思います。
どの動画もクオリティが高いのですけど、ヒットしているものと言えば不思議と限られてしまいます。現時点ではこの『ウ”ィ”エ”』と『田舎でよく聞く鳥の鳴き声をEDMにしました』が再生数では2強状態ですね。
『ウ”ィ”エ”』なんて一般の人にはオススメ出来ないほどのインパクトの強い動画なのに、それが一番の再生数を記録している。普通、ヒットしたって事は広く一般受けした結果だと思われがちですが、この作品のヒットにそれを当てはめるのは違う気がするんです。
で、パパさんの作品で一般受けしそうな動画は実はあまり再生されていません。例えばてるてる坊主がダンスをする映像も曲も可愛いこの作品。
drizzle - Super Ultra Ultimate Wonderful Kawaii Future Bass Nu Disco Cute Animation
https://www.youtube.com/watch?v=YbP--CrAMJQ
この動画、約23万回(※執筆時)しか再生されてないんです。一般受けしそうな作品があまり再生されていなくて、インパクトの強い作品の方が桁違いに再生されている。これをどう解釈すればいいのでしょう。
考えられるとするなら、一般受けしそうなものはもっと他の作品に良いのがあるから、この人の動画でしか見られないものをみんな欲していると言うものでしょうか。個人的には、インパクトのある動画を作る人が割と爽やかな動画を作ると言うのにギャップがあっていい気がするんですけどね……。
そもそも、大ヒットの『ウ”ィ”エ”』ですら、そこまで多くの人が再生したとは思えないんです。一般受けする内容ではありませんし。
では何故そこまで再生数が増えたかと言えば、リピーターです。気に入った人が毎日、いや一日に何度も聴いているからこそ、この再生数になったのだと思うんですよね。私も毎日聴いていますし。
つまり、現代においては広く浅いヒットの他に、深く狭いヒットもあるんだと思うんです。刺さる人にとことん刺さるコンテンツにも光が当たる、そんな時代なんです。映画でもリピーターがヒットの鍵になった作品は多いんじゃないかな。
理想を言えば、広く深くヒットするのが一番でしょう。多くの人に認められて多くの人に何度も消費される。そうすれば記録に残る大ヒットも不可能ではありません。
とは言え、これはほぼほぼ不可能に近いです。ジブリかディズニーくらいではないでしょうか。
大ヒットが無理なら戦略を考える必要があります。そこで広く浅くか、深く狭くか。前者が国民的子供アニメ的なアレで、後者がオタクコンテンツ。先鋭化したために一般人お断りっぽい感じになってしまいました。
ヒットには後もうひとつのパターンがあって、それが時代に乗っかったもの。時代に左右されない不朽の名作とは逆のスタンスの作品ですね。色んな流行の要素を巧みに取り入れて、その時代だったからこそヒットしたよって言う作品。そう言う作品もあります。この時代に乗っかった作品は計算で作ったものより、その時代に乗った閃きで作った作品の方が多い気はします。
なんであの時代はこう言う作品が流行ったんだろう。今だったら受けないよね。と言う作品は確実にありますよね。
それと全く逆なのが、時代に合わなかった作品。俗に言う10年早かった作品とかですね。時代を先取りしすぎても読者がついてこない。こう言うのをしっかりと感じ取れないといけませんよね。趣味で書く分にはどれだけ先を行っていてもいいかもですけど(汗)。
そう言う作品は後に再評価されてヒットする事もあります。絵画ではよくある現象ですナ。
と言った感じで、ヒットにもいくつかのパターンがあります。自分が狙えそうな傾向を掴んで、そこに特化した作品を書けばヒットも難しくないかも知れません。ヒットのパターンはひとつじゃない。私はそう思います。
色々と試行錯誤して、どこかで何らかの手応えを掴みたいものですね。
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