マンガはテレビで小説はラジオ

 二次元で物語を伝える方法は大きく分けるとふたつの方法があると思います。ひとつは文字で伝えるもの。もうひとつは絵で伝えるものです。文字の場合は二重三重の意味を仕込むのでなければ分かりやすいのが特徴で、絵の場合は文字以上に密意を込める事が出来るのも特徴のひとつです。情報量が違うのですよね。


 絵は普通の人には分からないメッセージを込める事も出来ますけど、その代わりに理解出来ない人には届かなかったりもします。それもまた絵画を鑑賞する楽しみとも言えますよね。中には作者より深く読み込む人もいたりして。あ、これは小説でも一緒ですけど。


 さて、物語を伝える方法としては、絵と文字のハイブリッドのマンガを忘れてはいけません。喋り言葉と心理描写とナレーションが文字で表現されているマンガは、絵と文字のいいとこ取りのスタイルとも言えるでしょう。


 マンガの表現力はスゴいです。読んで熱中すると頭の中で映画が上映されるように進んでいきます。私が普段はマンガしか読まないのも、とてつもなく面白いからです。実験マンガでセリフの一切ないマンガと言うのもあったりしますが、それでも物語を感じられるのは絵の力の偉大なところですよね。文字のない小説は不可能ですもの。そこは流石マンガと言ったところです。


 で、マンガと小説を言い表すいい言葉はないかなあと思っていたのですけど、考えていたらポンと思い浮かびました! それが今回のタイトルです。

 そう、マンガはテレビなんですよ。絵があって動いて音も出るし、そうして分かりやすい。なので多くの人が楽しんでいます。


 対象的に小説はと言うと、そりゃもう文字だけですからラジオですよね。言葉だけで全てを表現しないといけない。言葉だけだからこそ広がる世界もある。ちょっと上級者向けです。そうそう、ラジを聞きこなすと脳の能力も鍛えられるのだとか。文字だけの小説を読みこなすと、やはり脳が鍛えられるのかも知れません。


 絵と文字のハイブリッドがマンガなら、挿絵の多いラノベは小説と絵のハイブリッド……になるのかな。これで多種多様な物語が展開されていたら完璧なのですけどね。ラノベ黎明期みたいに。そう言う感じに今後はなっていって欲しいものですね。

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