10万文字は総集編かも

 先日映画になったメイドインアビスを観ていて思ったんです。10万文字前後できっちり完結する作品って、総集編みたいな感じで作ればいいのかもって。

 御存知の方は多いと思いますが、映画のメイドインアビスはTV版の総集編です。前編と後編に分かれていて各約2時間。1クール作品を4時間で語っているので実際はそこまでぶつ切りでもありません。結構たくさんのシーンを拾っています。


 総集編と言うと、深夜アニメでも2クールあったら1話は総集編だったりしますよね。アニメスタジオのスケジュールの都合とか諸々の理由があったりするのですが、この総集編、見ようによってはすごく参考になります。


 大事なシーンはどこなのか、大事なシーンだけを繋げてちゃんと話が分かるように面白く出来るのか。これを研究すると文字数が少なくても内容の濃い話を作るいい訓練になる気がするんです。極めれば10万字でもすごい濃密な物語が描けそうですよね。


 大体、10万文字なんて丁寧に描写すると大きな1エピソードくらいしか書けなかったりします。あんまり内容が薄いとコンテストに出しても見劣りしますよね。同じ文字数でもいくつかの起伏を経て深いドラマを描けた方が読後感的にも得した気分になれますし、評価も高くなるはずです。


 限られた文字数でどれだけ濃いドラマを描写するか、そのテクニックこそが総集力(造語)だと思うんです。

 WEB小説の長編を深夜アニメ1クール分でイメージして書く人も多いと聞きます。そこで更に文字数を10万文字前後に設定するなら、山場だけを繋げた総集編をイメージするといいんじゃないかなと、そう感じました。


 多くの人は、とっくにそれを実行しているのかも知れませんけどネ(汗)。

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