みんなお互いを認めあえればいいのにね

 とても個性的な創作論を読んでいると、皆さん個性が強くて異論を認めない的な雰囲気を感じるんですよね。勿論実際にはそんな事はないと思うのですけど、その内容を読む限り、他の説を肯定していないように読めるんですよね。穿ち過ぎでしょうか?


 例えばとにかく早く書く事を目的に書いた創作論では、慎重に書く事や書いて半年は寝かすテクニックを言及していませんし、登場人物を出来るだけ削ると主張する作品では多数のキャラの出る作品の書き方は伝えません。


 私としてはどの主張にも向き不向きがあるので、自分の主張と違うテクニックも少しは触れるべきなのではないかと思うんですよね。私はこの書き方が自分に合っているけど、他の方法もあるからねって。自分に合う方法で執筆してみてねって。

 

 人の数だけ執筆テクニックはあって、だから探せば自分に合う有効な創作論ってきっとあると思うんです。逆に言うと、合わない創作論も多いと言う事。あの創作論の通りに書いているのに上手くいかないって場合は、その方法で書き進めない方がいいのかも知れません。


 何かひとつの方法に固執せずに、色んな方法を試して、組み合わせて、自分の糧にしていって欲しいと思います。創作論ってどこまで言っても個人的なものでしかないのですからね。たまたまその人がその方法でうまく行ったって言うだけ。


 だからこそ私は、この方法を勧めるけど他の方法もあるよって書き方をして欲しいといつも思ってしまうんです。読む方がそう言う風に受け止めればいいだけの話ではあるのですけど。

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