続けただけで磨かれるものでありません

 私もボチボチ執筆歴が長くなってきましたが、大していい評価の得られる作品は書けていません。よく書籍化された人が「続けていたからです」なんてプロになった理由を語ったりしていますが、惰性で続けたって高評価の作品が書けるものではありません。


 大体、何でもそうなんです。ある医者が才能なんてものはない、彼らは練習の鬼だった。みな同じだけ練習すれば天才になれる。みたいな極論を語っていましたけど、数こなしただけでレベルが上がるなら何も苦労はしないんです。


 努力しただけ技術が上がる才能があったから彼らはその域に達したんですよ。練習しただけで天才になれるなら、まずその方法論でもって落ちこぼれを天才に仕立て上げてくださいよ。話はそれからです。もう十分天才になった人を捕まえて彼らは頑張ったからだと言っても何の意味もないんです。


 数をこなし、経験を積むのは勿論大事ですが、大事なのは向上心です。常に上を目指す姿勢。学び続ける事、妥協しない事です。今日の失敗を認め、同じミスをしない事。今日の成功を認め、それを続ける事。これは必要最低限ですね。

 後は先人に学び自分を磨く事、いいものは取り入れ、悪いものは止める。出来れば頭の中をそれだけにする。集中力もまた大事な要素でしょう。


 私なんて全然向上心がないので、だから全然高評価の作品が書けないんです。自己満足で終わっていますね。どうすれば受けるんだろう? こう言う表現ならどうかな? そう言う試行錯誤もあんまりしませんし。きっとそれは何事においても一緒なのではないかと思います。


 人には個性があって能力の限界値もそれぞれ。カタツムリが空を飛ぼうと思ってもそれは無理な話です。誰もが超一流にはなれません。ただ、自分に出来る自分のマックス値まで能力を引き上げる事はきっと出来る事でしょう。

 それがどのレベルにまで高くなるかは分かりませんが、それ相応の努力によってきっとその景色も見られるのではないかと思います。


 結論として当たり前の事となってしまいますが、上を目指して常に自分を高めていく事が大事だと言う事ですね。妥協してしまえば続けていてもそのレベルのままです。それで満足しているならそれでいいと思いますけどね。私みたいに。

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