才能がないのではありません

 創作などを趣味にしていると特に強く感じるのが、自分には才能がないと嘆く人の多さですよね。それは謙遜で言っているのか? って感じです。才能と言う言葉を過大評価し過ぎている。何もしなくてもこなせるのが才能だと思いこんでいらっしゃる。


 いや、頑張ってそれが身につくと言うだけでも才能ですよ? 世の中には頑張っても出来ない人もいるんですから。そう言う人から見れば全てが才能です。世の中、才能豊かな人ばっかりです。才能自体は取り柄と一緒で全ての人に備わっているものだと私は思います。


 では何が違うか、と言えば才能の量と言うか質と言うか、そう言う物でしょうか? 才能と言うものが誰もが持つ磨けば光る宝石の原石だとしても、その大きさや形は人によって違うんです。つまりそう言う事なんです。


 小説が書ける人は自分が基準になっているので、小説なんて誰もが書けるものだと思っています。とは言え、そんな事はないですよね。小説が書けると言うだけでそれはひとつの才能です。才能があるから書けるんです。まずはそこを出発点にしましょうよ。褒められて伸びる人になりましょうよ。認められて鼻が高くなったっていいじゃないですか。卑屈になって評価されても素直に受け取らないなんて勿体ないですよ。私の事ですけど。


 みんながそれぞれ持っている才能って言う原石を、それぞれに合った方法でどうか磨いていって欲しいと思います。最初は目立たない地味なものだとしても、磨いていく内にやがて個性と言う唯一無二な輝きを放つようになるものだと信じています。


 最初は模倣でもいいんです。お手本があるならお手本を真似るのは学びの第一歩ですから。そこから色んなものを吸収して換骨奪胎していきながら、自分にしか書けない、多くの人に求められる作品を作り上げていって欲しいと思います。創作を楽しめる人なら、いつかその領域に辿り着くものと信じています。


 楽しく学ぶ、楽しく磨く。ただひたすらに没頭する。どうか皆さん、自分の内に眠る原石を磨いていってくださいね。やがて個性的でカラフルな光が輝きますように。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る