作品を書きたい人はオリジナルに拘り、小説を書きたい人はパクリも辞さない?

 このエッセイを読んでいるみなさんはみんな楽しんで小説を書いているものと思います。創作者は自分のオリジナルの話を多くの人の読んで楽しんでもらいたいと思うものですよね。私もそうです。大事なのはオリジナリティです。自分にしか描けない物語。それを表に出したいからこそ頑張って執筆出来るんですよね。


 しかし、世の中には楽して人気を得たい、その手段は問わないという方々も残念ながら存在します。そう、そう言う人達にとってオリジナリティなんてどうだっていいんです。


 楽して注目を浴びたい人がどんな行動を取るかと言えば、そう、盗作です。カクヨム作品でも盗作騒動がありました。

 盗作問題は創作物全てに発生する悪質で重大な問題です。


 かつて賞を取った詩が全て盗作だったとして大きな話題になった事がありました。盗作がバレる前は史上最年少の天才の登場ともてはやされたものです。モノが盗作だけに彼女もまさか賞をとるとまでは思っていなかったのでしょう。その後の顛末は知りませんけど、今頃彼女はどうしているのでしょうね……。


 時折盗作で話題になるのは小説より漫画の方が多いでしょうか? 盗作のシーンばかりで構成された漫画がネットで一世を風靡したこともありましたし、猫漫画家が盗撮騒動で炎上したのもつい最近の話です。


 普通はオリジナルで勝負する創作者が何故盗作なんて手段に手を染めてしまうのでしょう? そんなに楽して承認欲求を満たしたいのでしょうか?


 考えてみればこれはパクツイ問題にも繋がるものなのかも知れません。パクツイは誰かのつぶやきを自分のネタとしてつぶやくものです。このパクツイ常習者は全く罪悪感を持ってないんですよね。当然のように人気になりそうなつぶやきをパクっていきます。

 同じように小説を盗作する人も自身はまるで悪いと思っていないのかも知れません。


 オリジナルに拘り、作品を書きたい人は自分の心の中にあるものをひたすら追求します。それが文章化される事に無常の喜びを感じるのです。

 盗作をする人は別にそう言う主張とか情熱は全然なくて、元は誰のものでもいいから、ただ受けるものをどうにかして自分の手柄として発表したい人達なのでしょう。


 盗作は盗作された人も傷つきますし、その作品のファンの人も傷つけます。人の心があるなら、盗作なんて安易な手段に頼らずに真摯に自分と向き合って執筆して欲しいと思います。その方が書き上がった時に達成感も味わえますからね。

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