行動が読めないキャラを出すのもいいかも
創作論ではまぁ当たり前に書いていそうですけど、行動の想像出来るキャラばかり登場させて物語を展開すると話が淡々と進み過ぎて面白みがないじゃないですか。そこにひとりふたり行動の読めないキャラがいると、面白さのアクセントと言うかスパイスになって楽しいんですよね。
昔の作劇方法で言えば、必ずドジっ子がいたみたいに。あり得ない失敗をやらかして窮地に陥って、そこをどうカバーするか、みたいな。そう言うエピソードが必ず一話はありました。アニメや漫画の場合ですが。小説ではどうなんでしょう? 定番エピソードだとは思うのですが。
必ずしもそれ系キャラを無能にする必要はなく、行動が読めない天才系キャラもまた定番のひとつですよね。主人公達がピンチになった時に神出鬼没に現れてさくっとその実力で危機を脱するとか。読者はそのキャラの登場と共にこれで助かったと安堵するんです。
これが上司になると普段は昼行灯で、いざとなると頭の切れる有能上司キャラになります。パトレイバーの後藤隊長みたいに。
最近の物語はそう言う系統のキャラは好まれていないのか、どの物語にもかならずいるって感じではなくなりましたよね。例えばチームで活躍する物語って昔はまず熱血主人公にクールなサブ主人公、紅一点にデブに博士キャラがテンプレでした。今は男チームは全員がイケメンだったり、女子チームはみんな美少女だったりします。
無能キャラもそう言う引っ掻き回すのがチープになったのか、映画『シン・ゴジラ』では全員が有能で誰かのチープなミスで全員が足を引っ張られると言う描写はありませんでした。
淡々と何のトラブルもなく全ての出来事がスムーズに進むと言えば2017年夏クールアニメ『異世界はスマートフォンとともに』がそうですね。
最近の流行りがそうだとしても、それで面白い話が作れるならいいのですが、もし何か壁を感じているなら、行動の読めないキャラを物語に投入するのもいいかと思います。物語のバリエーションも広げられますしね。
ただし、そう言うキャラってそのキャラらしく動かすのってセンスがないと難しいんですよね。その代わり上手くキャラを立てられたならきっと人気キャラになるし、そのキャラ目当ての読者も出てきて作品人気を底上げ出来るようになると思います。
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