故郷?ふむ・・・と読み進めてわかった。これは鯨武さんのセンスがあふれた作品。こんな短い中に全部入り。素晴らしいです。
謎かけみたい……そう思いながら読み進めてみて、ぽんと膝を打つ。すっかり仕掛けにやられてしまいました。わたしはこの街をまったく知らずにここまできてしまいましたが、鯨武さんご夫婦の思い出の街をぜひ見てみたいなぁ。ものすごいオンチですが、大丈夫でしょうか。いつもちびっ子たちに笑われます。
小さい頃の世界は狭く、身近なものを少しずつ取り込みながら自分で広げていくのですが、かく言うわたしもテレビやマンガ、ゲームからかなり影響を受けました。確かに第二、第三の故郷と言えるかもしれません。
最初は全然ピンとこなかったけど、確かに故郷はいくつもある。そこにいけばいつになっても鮮明に蘇る記憶。音や匂いまでも蘇るあの感じを思い出させてくれます!
恐らく…同じ時間軸を同じ様に過ごした作者様のようなので、少しのキーワードでパズルのピースがバチっと合い、あの頃のあの場所へ連れていってもらいました。。。 そう、僕の第二の故郷もまさにそこだった… とても読みやすく、かつ、内容の濃さに満足できました。
読み初めは何のことやら?と思っていたら、ああこういうことかということがわかり納得できる。その「こういうことか」とは、国民的人気ゲームの世界で得た喜びや苦労の話。筆者が言う「故郷」で苦楽を経験した当時の子供たちやゲーム好きには心に刺さる良い短編です。オススメします。
サブタイトルで「ん?」となり、冒頭で「ん??」となり、最後なるほどね!となるエッセイでした(*´ω`*)あの曲を再びあそこで聞いた時のことを私も思い出しました!
自分にとってもあそこは何度も旅した場所。故郷と呼んでいいんだ、そう思わせられました。