とある町の喫茶店
堀宮聡介
1品目 猫と夏の雲の心は一緒
とある小さな町の喫茶店
ここはG県に別に有名でも食べ物が美味しいって訳でも無いのに
お客様が絶えず来る小さな喫茶店がある。
そこの店長はちょっと変わった人だ、それは従業員しか分からない
そんな変わった店長と従業員とお客さんのお話
店長:なんで今日は暇なんでしょう?
従業員:なんでだろうな?
店長:暇なのでアマ○ン見てて良いですか?
従業員:おい!店長!
店長:なんですか?
従業員;暇なら買出しでも行ってくれば?
店長:嫌です!
従業員:なんでだ!
店長:私はアマ○ン見てます!そして限定フィギュアを見漁るんです!
従業員:そんなの後でしろよ!
店長:そんなのとはなんです!もし他の人達に買われたらどうするんです?
従業員;そんなの知らん、もしお客さん来たらどうするんだよ!
店長:貴方が対応すれば良いでしょう?
従業員:よし分かった・・・・
呆れた従業員はキッチンに向かった
店長:やっとゆっくりフィギュアを見漁る事が出来ます
従業員;よし!表に出ろ!
店長:なんでフライパンなんか持ってるんですか!?
従業員:仕事しない店長を叩く為に持ってきただけだけど。
店長:暴力はいけません!あと私は店長です、店長叩くのは良くないです!
従業員:なら・・・仕事しろおおおおお!
店長:仕方ないですね、お客様も来た事ですし。
従業員:え?何処にも居ないじゃん・・・?
店長;貴方の目は節穴ですか?さっきからドアをガリガリ引搔いてるではありませんか?
ではドアを開けお客様を案内してください!
従業員;うーん?
従業員はドアを開けてみると、そこには小さな子猫が居るではありませんか
そして従業員はやっと気づいたみたいだ
従業員:まさかとは思うけどこの子猫がお客様?
店長:うちの喫茶店のモットーはどんなお客様でも向かい入れる。
貴方はその内の一人だったんですよ?
従業員:あーアンタはそう言う人だった・・・分かりましたよ・・・
店長は猫用のお皿に猫用ミルクを作り始めた、その間に従業員が子猫を
抱きかかえ子猫用の席に座らせる
従業員:お前あまり警戒しないのな?
子猫:にゃ~
従業員:すぐミルク来るからなー
店長:出来ました!すぐに持ってって下さい!
従業員:はいはい・・・てかお代どうすんだよ!
店長;まぁ見ててください!
従業員:あぁ?
従業員が不思議そうに子猫を見てる、そして店長はアマ○ンを見てる
従業員:おい!アンタはドサクサに紛れてなにパソコン見てんだ!
店長:バレましたか・・・でもその子猫を見てて下さい。
従業員は掃除や洗物などしながら子猫を見てると子猫が動き始めた。
店長:ではお客様が一度お出になりますよ!
従業員:は?帰しちゃって良いのかよ!
店長:いいから見てなさい!
子猫がドアから出る、それを従業員は見送って作業に戻った。
20分が経ったぐらいにまたドアがガリガリ言い始めた
店長:お客様のお戻りですよ!
従業員:は?さっきの子猫の事か?
店長:そうです、なので早く開けてあげて下さい。
従業員がドアを開けるとそこには口に何かを咥えた子猫が立ってって居た
子猫が咥えてたのは100円玉だった
従業員:どう言うことだ100円咥えてる!?
店長:最近よく持ってきてくれるんです。
従業員:最近?最近から来てるのか、この子猫?てかどっから持ってくるんだ?
店長:私の推測ですが、自販機の下って思ってるんですが。
従業員:あ~多分そこだ。てか律儀な猫だな。
店長:私は猫大好きなのでそんな事しなくてもミルクぐらい出しますのに
従業員;アンタより利口だな!
店長:貴方は私をなんだと思ってるんですか?
従業員:店長は名ばかり、ただのアニメフィギュアを集める独身バカ野郎
店長:減給されたいのですか?
従業員:あっ!それはひでぇぞ!
店長:ほらお客様が本当に帰りますよ?ちゃんとお見送りしなさい!
従業員:はいはい。
従業員がドアを開け店長がカウンターの外に出る
従業員・店長:ありがとうございました!またのお越しをお待ちしております。
子猫:ニャー
子猫はひと鳴きをしてゆっくりと道路を歩って行く、さぁ変わった店長と
従業員の話は今日はここまで、また皆様のご来店お待ちしております!
とある町の喫茶店 堀宮聡介 @utaoto2710
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