ラブリーしゃん

第4話

その３２『はさみうちしゃん！』

「行ったぞ！そっちだ！俺は刑事。サンドイッチを窃盗した泥棒を追いかけ、後輩と路地裏を駆け抜けている！」

「こっちです！僕は刑事。サンドイッチを窃盗した泥棒を追いかけ、先輩と路地裏を駆け抜けている！」

「はさみうちにするぜ！俺は右から回り込む！」

「はさみうちにします！僕は左から！」

「うおおおぉ！」

「おりゃあぁ！」

「くっ、はさみうちだと！サンドイッチにされたのは、盗んだ俺の方でしたってか。やれやれだぜ」

その３３『ブロンズハートロックンロールしゃん』

「なにはともあれ、私の心はブロンズハートロックンロール。自由の翼、ブロンズハートロックンロール。イマジネーションは緑色、ブロンズハートロックンロール。よく解らなくても、よく解る。ブロンズハートロックンロール。さながら宝石、ブロンズハートロックンロール」

その３４『忘れ物しゃん』

「さっき、そこに置いたはずのものがなくなったラブリーしゃんでしゅ！盗まれた線を疑いましゅが、ここに誰がいたのかも定かでありましぇん！ところで、何を置いたのかも定かでございましぇん！こうなると、もうラブリーしゃんは自分が誰なのかも解りましぇん！ただ一つ間違いない事といえば、あれでしゅ！なくなっても困らないものがなくなったという事でしゅ！捨てる手間が省けて、ちょっと得した気持ちでしゅ！」

その３５『ヤブリ―しゃん』

「今日の台本に穴を開けて、何をしゃべったらいいか解らなくなったラブリーしゃんでしゅ。大変、申し訳がございましぇん！おわびの気持ちでしゅが、とくになにもしましぇん！ラブリーしゃんに免じて、許してくだしゃい！はい、カット！終わりでしゅ。監督、こんな感じでどうでしゅか？」