第3話
その22『怒髪天しゃん』
「だから言っただろ!砂漠にリップクリームを塗り続けても、オアシスにはならないんだよ!カサカサのクチビルとは訳が違うんだ!」
その23『ラブリーしゃん専用しゃん』
「こちらの商品は女性用乾電池。現代社会にて、女性の必須アイテムである乾電池を改良し、女性でも扱いやすく仕上げました。そして、こちらの商品は女性用トランクス。トレンドのカラーをそろえました!これで、あなたも見えないところ美人!」
「女性用女性用といいましゅが、そんなものでは満足できましぇん!ラブリーしゃん、ラブリーしゃん専用をくだしゃい!」
「……え?そ……そう言われましても……あっ!そそそ……そうそう!こちら、ロゼ用ガスボンベ!ロゼが使うと、よく燃えます!」
「買いましゅ!20個、買いましゅ!」
「こちらはロゼ用ビニール袋!ロゼの手にフィットするよう作られました!」
「買いましゅ!あるだけ買いましゅ!」
「最後、こちらはロゼ用洗濯機!理由はないですが、ロゼ用です!こっちの乾電池も、トランクスも、実はロゼ用です!」
「買いましゅ!必要ありましぇんが、とにかく買いましゅ!それでは、お金をもってくるので、ちょっと待っててくだしゃい!」
「……余り物が上手くハケた。ラッキーだなぁ」
その24『4次元しゃん』
「こういう事なのだが、2次元は、どう思う?」
「おおむね、1次元と同じ意見。しかし、ここに関しては不可解な部分がある」
「お前たち、また次元の低い話をしているようだな。ここは……こうだ」
「「あなたは……4次元!やはり、俺たちとは次元が違う!」」
「jpぶ98fkめはf9:あ・:ー93ごあgじゃ」
「「「5次元は何を言っているのか解らんな」」」
その25『忘却しゃん』
「あー。何か解らないでしゅが、とてつもない事を考えついたラブリーしゃんでしゅが、もう忘れてしまったラブリーしゃんでしゅ。あれがあれば、世界から悲しみをなくす事ができたんでしゅ。でも、もう忘れてしまったんでしゅ。逆にいえば、ラブリーしゃんのせいで、世界は救われなかったんでしゅ。謹んで、おわび申し上げましゅ」
その26『絶しゃん』
「これは凄い!かつてない!価値は計り知れない!史上最高!目から鱗!天下一!世界一!宇宙一!比類ない!抜きんでている!ヤバい!エクセレント!すばらしい!度肝を抜かされた!最高!傑作!グッド!素敵!神!世界の宝!賞賛に値する!愛しい!敵わない!偉い!最高峰!デリシャス!オーマイガッ!プレミアム!拍手喝采!しびれる!凛としている!神々しい!夢みたい!目を見張る!大好き!ありがたい!かけがえない!ナイス!お目が高い!イカス!かっこいい!グレート!おみごと!敵わない!喉から手が出そう!嬉しくて涙が出る!人生が変わった!魅力的!スーパー!ミラクル!センセーショナル!座布団一枚!美しい!神秘的!喜びあふれる!輝いて見える!ベリーマッチ!とてつもない!心あらわれる!興味深い!いとおしい!しびれる!あこがれる!」
「人をバカにするマシンをもらったラブリーしゃんでしゅ。まったくバカにする気が伺えましぇん!もう、押し入れにしまいましゅ!」
その27『りんごしゃん』
「赤くて、うさぎみたいな形にされる物ってなーんだ」
「りんごジャム」
その27『流れついた浜辺の手紙しゃん』
『この手紙を読んでいる誰かへ。会った事もない誰かへ。あなたは今、幸せですか?幸せではない。物足りない。そう、かすかにでも考えてはおりませんか?この手紙は、そんな方に元気をあげたくて流しました。ぜひ、お電話ください。連絡先は〇〇―〇〇〇―〇〇〇〇。宗教法人幸せ会』
その28『そこそこしゃん』
「そこそこ」
「どこどこ」
「それそれ」
「どれどれ」
「あっちあっち」
「どっちどっち」
「お前、俺の言いたい事、解ってんの?」
「そこそこ」
その29『おにくしゃん』
「野菜を食べても、体の、おにくになりましゅ。お米を食べても、おにくになりましゅ。おにくを食べたら、おにくになりましゅ。つまり、大体のものは、おにくでしゅ。もちろん、メロンパンも、おにくでしゅ」
その31「キャベツしゃん」
「野菜いためを作る為、野菜が痛むまで待っています。黒くなってきました。その調子です」
その32「おとうふしゃん」
「白くて四角い、おとうふしゃん。白くて小さくて四角い、きりもちしゃん」
「じゃあ、白くて大きくて四角いのは?」
「大きい、おとうふしゃんか、大きい切りもちしゃんでしゅ」
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