メタな閑話に脱線しろ3

※同タイトル1と2同様、お読みいただかなくても本編に影響はありません。そして、ごめんなさいごめんなさいほんとうにごめんなさい。最新話を楽しみにしてくれている方が少なからずいらっしゃるのは存じ上げてますが、明日か明後日になります。ごめんなさい。




「先輩! あなたは死なないわ。私が守るもの」

「俺より遥かに弱いヤツが何を言ってるんだ?」

「言ってみたいセリフシリーズです」

「そうか、前回に続いてまたやるのか。倒してしまってもいいのだろ? お前を」

「……ごめんなさい。やめて下さい」

「だな。俺、そういうのにうといから、よくわからんのだ」

「よく分からないと言えば、なんでこのタイミングで閑話なんですかね?」

「あー、『楽しい物語に必須な、緊張と緩和のため』だってさ。閑話だけに」

「……先輩、さむいですよ」

「俺じゃねーし! まあ、おおかた、完全創作な話を2話続けたから疲れただけじゃねーか? そもそも物語の緩和は閑話でやるもんじゃないしな」

「天から『3行しか書けねー!』って声が聞こえますね」

「難産だな。いや、便秘と表現すべきか」

「……だいぶ酷いですね。そう言えば先輩、友達がいるって話だったじゃないですか? もしかして、カバさんと魚顔さんですか?」

「名前すら与えられていない時点でお察しだろ? 友達ってのは、『全く魔力のない魔法使いプログラマ』と、そこそこ優秀な魔道具の魔法以外担当のヤツだ」

「それ、ここで言っちゃって良いんですか?」

「登場するかどうかも分からんから、良いだろ。しかも所詮しょせん気まぐれで変更される裏設定だしな。問題ない」

「裏設定といえば、私、『ネズミ色』って表現されていましたよね?」

「うん? 地の文で俺が言ったかもな」

「休日に会って、『なんだ、明るい色の服も持ってるじゃないか。似合ってるな』って、先輩が思う予定なんですよ!」

「この流れでそれが実現するのは、いつになるんだろうな」

「……」

「この後、エロいのが出てくるよな? お前、色気を感じさせない枠じゃん? 素の美人で、スタイル良いけど、おっ◯いには言及されない程度じゃん?」

「これでもディ……何を言わせるんですか! セクハラですか!?」

「いや、俺は求めてないって」

「キーッッ!!」


「ところで、お前、納期って知ってるか?」

「お客様に商品を納める日ですよね?」

「既にオーバーするラインに乗ってるんだってさ」

「オーバーって……。おおごとじゃないですか!」

「発注元が友達だし、そこまで焦ってないっぽいけど、おおごとだよな」

「て言うか、誰のことですか? まさか……」

「俺のせいじゃない! 俺のせいじゃない!」

「先輩、ご乱心!?」

「うわーーーん!!!」

「走って逃げましたね……。心の余裕って、必要なんですね……」

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