用語解説(ハフフィック関連)

※更新に合わせて随時追加予定



【ハフフィック,HUHFIC】

「Humanoid High-functional Image-Contents」。人型高機能IC。

大規模国家間紛争時下に汎用戦闘兵器としてUCICの母体企業群が開発計画を立案。「作業用ロボット」と偽って開発を進めていた際の略称がそのまま正式名称に。第二世代であるFタイプの完成と共に同企業群が参戦し、実戦投入が行われた。ICによる画性金属装甲、APSS制御による画力を利用した各種画術兵装を運用したハフフィックは従来兵器に対する圧倒的な戦力差を見せつけ、結果軍事技術を根底から覆すことになった。紛争後はUCICが独占して開発・販売を行っており、正規のIDを持ったハフフィックは全てこれらの企業群によって管理されている。

現在は軍事目的以外に作業・旅客・競技などそれぞれの分野に応じたバリエーションがあり、多目的に使用されている。

第2世代までは外部から操縦するリモートモードのみだったが、第3世代型からは疑似的にコクピットを設けるライディングモード、機体に直接搭乗者の感覚をリンクさせるダイブモードが競技用に開発されて軍事部門にも逆転用されるなど、技術交流が進んでいる。

なお、第3世代にはハフフィックの技術体系を既存の車両、船舶に組み込んだものも含まれるが、慣例的に“ハフフィック”と呼ばれている。

世代の略称として

第一世代をFD=First Destination

第二世代をSD=Second Destination

もしくはF-type(=Force-type)

第三世代をTD=Third Destination

もしくはShD=Second-half Destination

が用いられる。


【画性金属】

画術によって生み出された架空の金属。通常、実在する特定の金属の性質を用途に応じて強化したもののことを指す。構築体の均質化が得られるICを用いた機巧画術で多く生成され、ハフフィックの基本装甲はこれで構成されている。

現実では実現不可能な強度・耐性を装甲に持たせることが出来、ハフフィックに旧来の兵器がほとんど通用しないのもこれによるところが大きい。


【ICジェネレーター】

ハフフィックの主動力、機関部となるIC。フィクターの画力をエネルギー源として稼働する。ISDからマルチローディングによって武装ICを読み込んだりAPSSを展開する際、ジェネレーターを媒介とすることで機体に最適化された状態で描出する。また、画力を利用した各種機体内装類への画力供給も行っている。これが無くても機体自体の運用には問題が無いが、直接画術を利用したOSの機能の大半と兵装が使用不能になるため、実質的にハフフィックの心臓部といっていいIC。


【APSS】

「Anti Paintings Sheild System」。対画術防御機構。

ICジェネレーターから生成される対抗画術。外部からの攻撃画術に反応し、相補色の画術を自動で生成してシールド状に展開することで相殺するもの。理論上、ジェネレーターに設定された再現率以下の画術を全て無効化出来る。反面、使用には多大な画力消費が伴うため、連続での被弾や強力な画術を受けるとフィッカーが画力切れを起こして消失する。

通常、画術の相殺には目標の画術に対してその性質・文脈の理解が求められるが、この過程を配色解析によって自動化したのがこのシステム。術者の知識いかんに関わらず汎用性の高い対応が可能だが、解析の際に大きな画力のロスがある。これは、人間なら相手の画術を解釈的に捉えるために対抗色の絞り込みを無意識に行えるが、ICの場合はこれを単純にパターン分析する手間があることに起因する。

また、この生成領域を専用の火器から光線状に射出形成することで疑似射撃兵器としても運用可能。無力化領域を直接目標の画術に打ち込むことで強制的に相殺するが、濃度維持のために威力保証距離が短く、遠距離からの使用には向いていない。更にシールド展開を行う場合よりもエネルギー効率が悪い。



【相補色反応】

色相が正反対の画術同士が干渉することにより、互いの術式が保有する画力が増幅する反応。多くの場合、過干渉によって反応が進み過ぎ、過剰な画力流入によって画術が本来の色相を維持できなくなって歪み、多く自己崩壊して爆発を起こす。

APSSはこの原理を応用し、ごく小規模な相互干渉を誘発させたのちに補色を切ることによって画力供給を止め、崩壊した画術を自然消滅させることで相殺している。


【先行試作機】

独立統合企業群体の前身となったIC製造の大手5社が合同で推し進めた、次世代兵器開発プロジェクトによって建造された第1世代の6機のハフフィック。形式番号の末尾の部分が二ケタのため、ダブルナンバー、トゥー・ディジットなどとも呼ばれる。

各機体は開発元の企業が得意とする分野の兵装やシステムによって大きく性能が異なり、各々が『最適な量産機開発に向けた兵器運用のための試験機』として設計されている。そのため実戦は想定されておらず、機体自体の実用性は度外視されて搭載されたシステムなり武装なりの試験運用のみに特化している。このプロジェクトの総合評価から開発されたのが第2世代である「Fタイプ」になる。

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