sweet day

蒼井 ひな

第1話 甘い1日の始まり

ガチャ・・・


「ただいまー」

りこは夜勤の仕事終えて家へ帰宅。

いつも帰ってから寝室へ様子を見に行く。それは、美登里が寝ているから。

寝てる時にこの可愛くてキレイな寝顔を見たいから。

いつもは、ヌケがなくてしっかりしていて完璧な美登里で、なかなかこの瞬間ってお目にかかれない。


「ふふふ、相変わらず可愛い寝顔・・・」

りこはポツリと呟くとそっと美登里の頬に触れた。

「そして、キレイな顔立ち・・・キスしたくなるっ」

少しずつ顔を近づけていく。

自分の目に、気持ちよさそうに眠る美登里の寝顔が飛び込んでくる。

近づけば近づくほど、私の理性は崩れそう・・・

「ダメダメ・・・うん。美登里も疲れてるしね」

ハッと我にかえったりこは、何もかけずに寝ていた美登里にボソボソと言いながら布団をかけた。

「風邪ひいたらどうするのよ。寝室・・・ひとつしかないのにっ・・・朝ごはん作らなきゃ!」

りこはキッチンへ向かおうと立つ。


その場を離れようとすると、腕をつかまれてグイッと引き寄せられた。


「キャッ・・・えっ!起きて・・・たの?」

りこはびっくりして、美登里を見る。すると、美登里顔はとても近くにあった。キスできてしまうくらい・・・近くに。

『ん・・・おはよう。コレ、かけてくれた?ありがとう』

「美登里、おはよう。起こしちゃってごめんね?」

『ううん。もうこんな時間か・・・』

「今日は・・・休みだったよね、美登里。」

『あー、うん。でも、昨日寝たの早かったから、寝すぎちゃったね』

そう言うと美登里は、クシャっと笑ってみせた。

「あ、あの・・・さっきからずっと・・・顔が近いんですけど///」

『あ!ごめん。嫌だった?』

「そ、そうじゃなくて・・・その、恥ずかし・・・いなって///」

『ふふふ、りこってホントにかわい。コレくらいでそんなに顔赤くして恥ずかしがるなんて・・・』

美登里はりこの髪の毛に指を通しながら撫でた。

そして、美登里はりこの両頬を両手で覆い、こう言った。

『ねぇ、おはようのキス・・・したあなぁ。ダメ?』

そういいながら子犬のように無邪気に笑って言う。


(あーもう。可愛すぎる。おはようのキス?そんな顔でお願いされたら・・・///)


「いい・・・けどっ!キスしてあげてもいいよ///」

りこは仕方ないなぁ!と、言うように返事を返し目をそらした。

『ん、やっぱり素直じゃないねぇ。ほら、こっち向いて?』

美登里はりこを自分の方へ向かせ、自分の唇をりこの唇へ優しく重ね合わせた。


いつもよりも優しく、そして甘く身も砕けるような熱いキスは、少しずつ私の素直じゃない心の紐を解いていった。

美登里のキスで酔いしれた私は、そのまま美登里の体にもたれかかってしまった。


『りこ、だいぶ心地よかったの?』

「っ///あんなキスする美登里のせいっ!」

『あーあ、また素直じゃない〜。ね、お腹空いた。』

「あ、ご飯!今から急いで作るね!」

『ゆっくりでいいよ?休みだし・・・』

「あ、ありがとう。出来たら声かけるから、着替えて待ってて?」

『わかったよ、手伝えることあったら言ってね?』

「うん、ありがとう!」

りこは、キッチンへ向かった。

そして美登里は寝室で、用意されていた服に着替えた。


『あぁ、今日もいい天気だな。せっかくの休みだし、りこと久しぶりにデートしたいなぁ』

美登里は、なかなかデートできないからと、今日はサプライズも兼ねてデートプランを考えた。


〜end〜

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