第2章 空の上から

ふわふわした雲が見える、僕は地面へと落ちてゆく、今までしていた事も曖昧な僕の頭は考えるのをやめた。

そんな日々の繰り返し死ねない世界、息つまる世界、僕は誰にも見えない、誰から殺されているかもわからない、誰かが目的があり僕を殺すのか、弾の行先に僕がいるのか。

僕は誰も居ない道で体も動かずに冷静に考えた。

足音が聞こえる...誰か来るのだろうか....

その足音は急に止まった、僕はなんだろうと考えてると人間の男の慌てる声が聞こえた。

すると僕の体は急に高く持ち上げられ動き出した。

誰も居ない部屋にただいまと伝えた彼の家なのだろう。

僕は彼のベットに寝せられ傷口が無いかを探された、僕は彼を見ていると曖昧な記憶から大事な人の顔を思い出した。

彼は椅子に座り悲しそうな目をしながらシャーロックと呟いた。

僕は返事をした。すると彼はビックリしたのか椅子から転げ落ちてしまった、僕はビックリして羽の壁を作った。

彼は僕に謝り話し出した

「君の名前はシャーロックなのかい?」

優しく暖かい声の中にかすかに感じる冷たさのある声だった、僕は彼の茶色い目を見ながら頷いた、彼は自分の名前も教えてくれた。

「僕はジョン」

僕はかつて愛した彼の事を思い出し名前を読んだ。

僕は愛した人に聞いたことがある質問を思い出した。

「この世界はどんな世界?」

ジョンは不思議そうな目をした後に憂鬱な目でこう言った。

「凄く苦しくて真っ赤に染まっている」

僕はジョンを愛してた人に重ねてしまう。泣きそうになる。僕は愛した人を置いて死んだ。

何回も何回も死ぬ度に忘れて行った記憶を今僕は持っている。

僕はジョンにこう言った。

愛していた人もそう答えた、愛する人もジョンと言うんだと。

彼は僕をみつめながら僕に聞いた。

「何故そんなに花弁が?」

僕の身体に刻まれている花弁を見ながらジョンは僕に聞いた。

僕はそれが嫌で花弁を隠した。僕はジョンに聞いた。

「人を殺したことはある?」

普通は皆無いという彼は違った。

「夢で沢山殺した」

暖かい声にかかる悲しい声色で彼は答えた

僕は花弁の数は僕が殺した人間の数だ。

僕は愛する人を殺したくなかっただから僕が先に死のうと思った。

僕は嘘をつかず話した。彼は僕に謝り違う話をした。

「どうしてあんな所に?」

僕はほとんど覚えてないが誰かに羽を撃たれ落ちたと言った。

ジョンは僕を心配して大丈夫か?と聞いてくれた。

僕は大丈夫と伝えた、僕がこの体になり初めて気を使ってくれたのはジョンだけだった、僕は嬉しくて笑っていただろう。

ジョンは面白そうに話す。

ジョンと僕は何故出会ったのだろうか?

そんな疑問を持ちながら僕はジョンと話し出した。


夢のような存在の僕を愛してくれたジョンと僕の愛の手紙を読み終えた時僕らは幸せだろうか。不幸だろうか。


僕はジョンがいれば幸せだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

歪んだ夢と現実の間でまた会おう オタク。 @john_sherlock

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ