キング

@GIGANT

第1話

一時は大国であった国A今は貴族主権により富の一点集中による急速な衰退していた、周りの国からは災厄をもたらす魔女が取り付いたと噂されていた


隣国のBの王は非常に戦好きでA国に攻め込んだが、かつてA国の強大で敗戦してきたが軍事力により周りの弱小国家のC,Dから脅して国土や富を大きくしていた


その時A国がまれに見る不作の年であった、B国はこの機にA国に攻めこむ意思を固めるそして貴族たちの買収することによって一気に属国にする機会を狙う


貴族たちは王族の中でも貴族主義派のニコを王に立てて国を破滅に導く、しかしニコは非常に頭の切れる者であった


元々は王族主義であったが力なき時に反逆しても無意味だと知っていた、貴族主義の形態を把握しきっていたニコは王になった


貴族はこれで事がすべて上手く行くと踏んでいたが、ニコは王になってから貴族主義の問題に着手する、民衆と軍部の人間を懐柔してA国の貴族主義は終わりを迎える


B国は貴族を懐柔するためにそれなりの資金を投入していたのでB国の王サリーは怒り進行準備にかかる((その数13万)A国は4万)


ニコはB国が攻めてくることは考えていた、B国からの貴族に送られてきた資金の出処はC,D国であったその


その資金で軍事力の拡張を進めてもB国を倒すことは困難だと判断したニコは資金をC,D国に譲渡しB国に対して共通の敵として認識させようとする


しかしニコの譲渡した資金を自分たちで使えばいいと意義を申し立てる者が出る、が時間がないためニコはその者を粛清する


ニコは貴族が溜め込んだ資金を使って開戦の準備にとりかかるまず正面での攻撃では勝てないので夜襲の訓練と退路の確保、補給ルート確保を重点的に行う


B国が進軍を開始、ニコは最初撤退戦を指示する、城を幾つか明け渡すが物資など略奪されないよう少量の物資を残して


攻められる前にすべて後退させて交代しきれなかった物資は焼いて処分した


A国に進軍する過程で険しい山をこえる必要があるがかつてのA国はB国にここまで進軍させたことは無かったので山の地形をB国は把握出来てはいなかった


しかし連勝続きのB国にとっては山に入ることになんの躊躇いも無く進軍を続ける事になる


ニコは遂に攻撃命令をだすが夜襲のみ毎晩必ず夜襲を仕掛けた大きな軍を動かせばそれだけで目立つし山の木や岩陰から矢や投石はこちらの位置を把握することができず


足場の悪い地形なので下手に動けない、夜襲によりB国の兵士は次第に疲弊していた山道で補給が断たれた軍は一度撤退を図るもその被害は甚大なものだった


サリーはC,D国の兵士を援軍に出すよう指示を出すがA国が攻めてきているので無理だと拒否され逆に救援を求められるサリーはA国がC,D国を攻めている今こそ攻めどきだと判断


C,D国は戦争前に徴収していたので対して取られても問題ないと判断して自国の防衛している兵士の半数を戦場に差し向けて物量で押し進もうと考えていた


しかしニコはここまで全て読んでいて事前にC,D国に増援要請が来るだろうから事前にA国の領土にD国の兵士を置いて攻城戦をしているように見せていただけであった


C,D国はB国に事実上、見捨てられたことになる


B国は城の防衛隊を含めた本隊を含めた全軍で再び進行を開始する(守備隊4万、本隊10万)


山の前の占領した拠点に戻ると兵士は殺され井戸水に毒が混じり建造物は糞尿まみれ疫病で死んだ遺体などが打ち捨てられていたのでその城は諦めて山の川付近で陣営を形成し


再び山への進軍を開始サリーは少なくとも山を超えた場所に4万の兵士で陣地を形成できれば勝利できると踏んでいたので同時に多方向から進軍した


ニコはあえて山を超えた場所にある城を一部の兵士を突破させてそれなりにいい物資を残して城を占領させたその数一万


ニコは物資を一部に下剤効果のはあるものを混ぜ込んでいたため兵士達の半数は体調を崩していた


その気を見計らって城の隠し通路を使って城内に侵入一気に制圧した


サリーは時間をかけながらもなんとか森を突破し占領しているであろう城に前進するがそこにある光景は凄惨を極めた


ニコは剣や槍や矢などで殺された兵士たちが一面に広がっていた殴られて顔の原形が無いもの体の関節がことごとく折られているもの


その状況を見ているニコが大声で笑う声高らかに


そしてサリーはこの時ニコが災厄の魔女なのだと恐怖し戦慄した


兵士たちは戦意を失い次々に逃げていく、サリーは兵士の士気がこの状態で戦うのは危険だと判断した山を下る撤退戦はこれまでの戦闘経験で明らかに不利だと感じていたが


敵の数を考えると撤退に全力を削げば被害を最小限にしつつ時間をかければ立て直しを図ることは可能と考えた


しかしニコはすでに布石を事前に打っていたのだ、B国が攻めてくる前に自国の民を総動員させ弓や投石の訓練を行っていたのだ


民衆は初めはそれは兵隊の仕事だと言っていたが、敵の進行が進むに連れ略奪の恐怖と自分の身は自分自身で守らなければと考えるように民衆を情報操作して仕向けさせたのだ


そして撤退を始めたB国、しかし森からの攻撃は普段の倍降り注ぐB国は為す術は無く大軍団であったそれは半数以上失うこととなったが


遂に森を抜けて城に帰るとそこには信じがたい光景があった、C,D国がB国の首都に攻め込んでいたのであった


ニコはC,D国に見捨てられたあなた方が我々が亡き後は貴国らが我々が被っている火を払わねばならいと伝え、C,D国は共通の敵としてB国の進行を開始


サリーはB国の首都を陥落させないために防衛に全力を挙げる事となる、その間ニコは民を自国に戻し兵士達のみで手薄になっている城を次々と落としてゆく


B,C,D国はそれぞれ消耗仕切っていたここでニコ率いるA国が首都の攻撃に介入しB国はなすすべ無いまま崩壊することとなった


ニコはサリー国王とその血縁、貴族、騎士団はすべて処刑させた領土を切り分ける際、A国はB国が陥落するまでに6割の領土を占領していたのでC,D国で残りを4割を分配する形となった


先の大戦から凄惨さは周りの国々へと広がりA国に楯突いたら呪われる彼処は呪われた地だと言われた


迷信だと言いその後もその土地欲しさに幾つかの国が攻め入ったが皆その残虐な光景を見てすべて追い返した


ニコは国を守り切ったしかしニコはその代償として人間性を失ったという


その後ニコは国を繁栄させるため民に対しては非常に温情をかける政策を唱えてはいたものの自分の方針に対して意見したものはすべて処刑していた


国の存在、繁栄を第一と考えていたニコはそれを妨害するものは徹底的に排斥をしていった


次第に勝った時は英雄の王、勝利をもたらす王と呼ばれていたが次第に心が無いかのようなその判断力を恐れた人々はニコを処刑台へと導き


ニコは最後に高笑いしながら死んだという







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