概要
「海を渡り始めたカモメは、もう止まれない」
『むかしむかし、地上に神様がまだいらっしゃったころ、海の真ん中に小さな島がありました。
その島には六人のお姫様が暮らしていて、そのうつくしい島を司っていたそうです。』
末の妹の訃報が届いたのは、まだうすら寒い、春の早朝だった。
六人そろってこの島を守らなければならない『わたしたち』は、ずっと五人しかいなかった。その欠けた席を埋めるため生まれた、十年ぶりの妹。
その妹が、たった五歳で亡くなったのだという。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?