第3話 資格、スキルの取得

ゲームでも何でも、スキルというものは大事である。

自分が何を出来るのか表すことができるアイテムなのだ。


高校生になって、資格取得、スキル取得をなるべくやった。

とはいっても出来ることは少なかった。


私が情報(PC)系だったために、

Word,Excelはもちろん、パソコン操作の授業が多かった。


Excelでは情報処理検定

Wordでは文書処理検定

学校で取る必要があった英検、漢検

その他選択科目で秘書検定なんてものを取ったりもした。


この中で一番頑張ったと思えるものは特に無い。

Excelの情報処理検定の内容は、問題の通りのExcel資料を作成するというものだった。

SUM(合計)、AVERAGE(平均)とか簡単なものからIF(もしも…)を使うものまで。

ただ、テストでは「パソコンが使える」状況なのだ。

分からなければExcelのヘルプを見ることができる。関数だって、入力するときにヒントを見れる。

授業を真面目に受けて、一つずつ理解していけば簡単な内容だった。


Wordの文書処理検定は、問題どおりのWord文書を作成するというものだった。

お祭りの案内資料とかそういったものの作成。とても簡単だった。

ただ、文書処理の場合はもう一つあって

入力速度(サープロ)の問題もあった。

文書があって、時間内にどれだけ正確に打てるかというものだった。


ちょうど同時期に、学校代表でタイピング大会に出場しないかという話が出ていた。

私と友達を含め、7人程度だったと思う。


10分間に指定文書をどれだけ打てるかという試験であり、

文字数は最大4000字くらいあったかな?

大会で良い成績を残したくて、友達と居残って練習した。


タイピングを練習するのに、フリーソフトで

楽しいタイピングゲームがあったりする。

それをフル活用し、勝手に学校のPCにインストールして練習していたこともあった。


タイピングは練習すればするだけ早くなる。

タイピングが速く正確になるにはホームポジションが重要になってくる。

キーボードの「F]「J」の位置にしるしがついているが、それのことだ。


そのポジションに戻ることを心がけるのが第一段階だと思う。


私なりのタイピング速度がアップする方法は以下の通り。

タイピング初心者は、まず自分の名前を早く打てるように練習する。

その後は、「あ」「い」「う」「え」「お」一番使う母音の位置を手に覚えこませる。

次に、かきくけこ…さしすせそ…

慣れてきたら、あかさたなはまやらわ…と色んなパターンを練習する。

そして、がぎぐげご、ぱぴぷぺぽ…等難しいほうを練習する。

その後にアルファベットを練習する。

そして最後に一番重要な小文字。

「やった」と打つ場合には「YATTA」と打つか「YALTUTA」「YAXTUTA」と打つのが良いが

同じ文字を重ねて「TT」とするのが一番効率が良い。

「でゅ」は「DHU」 「じゃ」は「JA」または「ZYA」

色んな小文字パターンを把握して自分が一番使いやすい、効率の良い方法を探す。


練習をするときは必ずタイムを計り、

どれだけ速度が伸びているのか、誤字脱字の個数もカウントしていた。


その結果、1分間に500文字程度だったのが

1分間に1300文字打てるようになった。


そして大会当日。

団体戦、個人戦とあったが、両方ともあと1歩のところだった。

ただ、個人戦に関しては1文字もミスをしていない場合に送られる「正確賞」というものがあった。


私を含め3人が受け取り、努力は報われるものだとこの時知ったのだった。

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