第2話 人は変えられない
高校生の時、虚言癖のある子と友達になった。
その子は元々お嬢様中学校(女子中)に居たようで
羞恥心というものがあまりなかった。
色々なことをオープンに話したり、行動してしまうため
彼女の周りにはあまり人が居なかった。
高校生にはまだ受け入れられなかったのだ。
でも、私とは友達だった。
しかし、彼女はどんどん変わっていった。
注目を集めるようわざと嘘をつき始めたりした。
嘘だとわからない嘘なら良いが、
子どもでも分かるレベルの嘘が多かった。
放置していたら、どんどん嘘の幅が広がり
周囲の人の迷惑になり始めた。
嘘をつく人の心理としては、構って欲しいとか疚しいことがあるとか
様々な理由があるだろう。
問い詰めた訳でも無いのに自ら嘘話をどんどんし始めた彼女は
明らかに前者だと思う。
そして、彼女のは大抵「かわいそう~」とか
「大丈夫?」「頑張ってね」とか言ってもらうための嘘だったように思う。
その後に、私は彼女のことを[悲劇のヒロイン症候群」と呼ぶ。
彼女とは1対1で話し合ったり、
手紙でやり取りをしたりして
「どうにか嘘をつくのをやめてもらえないか」と行動した。
しつこかったのかもしれない。
でも、私の行動むなしく、彼女は何も変えようとはしなかった。
でも2つ約束をした。
・高校を出たら嘘はつかない
・もう関わってくるな
虚言癖のある彼女から「もう自分に関わるな」と言われて腹が立ったが
相手から言われたのでは仕方ない。
しつこすぎて嫌気がさしたのかもしれない。本心は彼女しかしらないところだろう。
そして、彼女をこの間見かけたが楽しそうにやっていた。
高校生の時は他のクラスに彼氏が居るという妄想を言っていたりしたが
本当に彼氏ができたようだった。
(当時、その彼は他の子と付き合っていたりとか、付き合ってる人は居なかったりとか
勉強を一緒にしたとか嘘をつきまくってた)
彼女を見たときは少しイラついたけれど、楽しそうにやっているようで安心した。
期限は決めていなかったが「もう関わってくるな」の宣言どおり
すれ違っても見てみぬ振り、いないものとして扱った。
当時を振り返ってみてみると
もう少し大人になれなかったのかななんて思う。
でもアレが私には最善だったから仕方が無いのだ。
彼女は変わったけれど、これはごく稀な話だと思う。
今まで、面倒だなと思われそうな人と付き合ってきた。
一人目は、先輩の言うことは絶対な後輩男。
彼は先輩を信じて疑わなかった。
私の情報が正しかったのに、先輩を信じて大変なことをしでかした。
それはココに書くべき内容では無いと思うので省略する。
二人目は、病気だと嘘をついた男。
当時話題になっていた「鬱」だと言ってきたけれどもそれは嘘だった。
三人目は、自分勝手バンドボーカル男。
夜から朝まで外で待たせて始発で帰らせるという行為を繰り返した。
有名なヴィジュアル系バンドらしいけれどそれも省略。
四人目は、隠れアイドルオタク価値観押し付け男。
デートの日、ドタキャンしアイドルと握手。
写真を見せてきて恥ずかしかったのか「お前もこうなれ」と押し付け。
自分を棚に上げた上、価値観の押し付けてきたので嫌気が差して別れを選択。
付き合ってきた男性……上記のどれも変えることができなかった。
私自身が変われば良いとか、我慢すれば良いとか思って行動したりしたけれど
結果何も変わることは無かった。
人を簡単に変えることができない。
自分を変えても、相手を変えることはできない。
相手が「変わらなきゃ」って思って行動しないと何も変わっていかないのだ。
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